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歯みがきの正しいタイミングっていつ?  理想的な時間を知って健康な口をキープしよう

歯みがきの正しいタイミングっていつ? 理想的な時間を知って健康な口をキープしよう

「食後はいつ歯みがきする?」「夜寝る前は必ず磨いたほうがいいの?」など、意外と知られていない歯みがきのタイミング。今回は歯みがきの理想のタイミングとそのメリットをお伝えします。健康な歯を守る正しい歯みがき習慣を身につけましょう。

更新日: 2023.07.26 ケアにまつわる知識

歯みがきの正しいタイミングは?

1日のうちで、いったいいつ歯を磨くのが口の健康にとって良いのか。歯みがきの正しいタイミングを解説します。今日から始められる歯みがき習慣として、ぜひ参考にしてください。

① 寝る前

夜、寝ている間は唾液の分泌量が減って細菌が増えやすく、口内の細菌が活発になる条件が揃っているタイミングです。たくさんの細菌を口内に残したまま眠りにつくと、細菌が増殖して口の中が危険な状態に。また口内がモヤモヤ・ネバネバな状態で朝を迎えることになってしまいます。

寝る前の歯みがきは丁寧に行ない、口内の細菌の数を減らしておくことが大切です。寝る前に歯みがきの時間をつくれない日は、日中のどこかで歯みがきをしておきましょう。

② 食後

食後に歯みがきをすることは、①口の環境を整える ②口の中に細菌のエサを残さないという2つの点でメリットがあります。

ただし昼食後は、ケアの時間や環境がないという場合も。そんなときには、水でゆすぐ程度でもOKです。またガム噛むのもひとつ。出てきた唾液が酸性になった口内を中性に戻したり、口の中を洗い流したりしてくれます。お昼のケアをササっと済ませるなら、その分夜のケアに時間をかけてしっかりプラーク(細菌のかたまり)を落としましょう。

むし歯になりやすい方は毎食後の歯みがきがオススメ

口内の状態や歯の強さには個人差がありますが、磨き残しは誰にでも共通するむし歯の原因。プラーク(細菌のかたまり)を増やさないために、飲食後には軽く歯みがきをする・水でゆすぐ・ガムを噛むなどの対策がオススメです。

ただし毎食後、必死に歯みがきをしてしまうと、歯や歯ぐきへの負担が大きくなってしまうので注意してください。専門家に相談して、いつも磨き残してしまう場所や自分の磨き方の癖などを把握しておくと、効率よく歯みがきができるようになります。

食後、できるだけ早いタイミングで磨こう

歯みがきの正しいタイミングについて調べると、「食後はできるだけ早く磨くことを推奨する説」と「食事してから30分後を推奨する説」の2つが出てきます。しかし歯みがきは、食後できるだけ早いタイミングで磨くのが正解です。むし歯菌の活動が活発になる前に、口の中を清潔にするのが望ましいといえます。

ただし歯の根っこが見えている方や、酸の影響で歯のエナメル質が溶けてしまう酸蝕症(さんしょくしょう)の方は、食後少し間を置いてからの歯みがきがオススメ。食べ物の酸や熱によって、歯のエナメル質がやわらかくなるためです。唾液で口の中が中性に戻り、歯の熱がひくのが食後30分といわれているので、磨くタイミングの目安にしてください。

③ 起床後

朝に感じる口内のネバつきや口臭は、就寝中に細菌が増えたことが原因です。プラーク(細菌のかたまり)や歯石、口内トラブルではありません。

朝のネバつきを解消したり、口内で増えた細菌を洗い流したりするという点で、目が覚めてすぐの歯みがきやうがいはオススメです。

正しいタイミングで歯を磨いて健康な口内環境を保とう

歯みがきの正しいタイミングは、寝る前・食後・起床後です。しかし、どんなに歯みがきをしてもすべての菌がいなくなるわけではありません。だからこそむし歯や歯周病になりやすい状態から、いかに早く元の環境に戻すかどうかが大切。歯みがきの正しいタイミングを押さえて、健康な口内環境を保つようにしましょう。

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

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