
磨き残しが多い場所は? ちょい足しアイテムで歯みがき効率がグンとアップ!
歯みがきに使うアイテムといえば歯ブラシが一般的です。しかし普通の歯ブラシだけでは、どんなに念入りにケアしても磨き残しが多くなります。本記事では、磨き残しが多い場所とオススメのちょい足しアイテムをご紹介。口内を短時間でもっとキレイに磨きませんか?
歯ブラシ1本では磨き残しだらけ?

毎日のセルフケアで普通の歯ブラシを使っている人は多いようです。しかし残念ながら、歯ブラシは万能ではありません。どんなに念入りに磨いても、歯ブラシ1本では磨き残しができてしまいます。
普通の歯ブラシでは磨き残しが多くなる理由
普通の歯ブラシが得意なのは「歯の表面を磨くこと」。つまり歯の凹凸部分には、なかなか毛先が届きません。
私たちの歯は凹凸だらけ。そのためどんなに磨く角度や持ち方を工夫しても、どうしても磨き残しができてしまうのです。
それでは、歯ブラシだけでは磨き残してしまう場所はいったいどこでしょうか?
磨き残しが多い場所6ヶ所と、オススメのちょい足しアイテム

次に説明するのは、磨き残しの多い場所です。どこにプラーク(細菌のかたまり)が溜まりやすいのか、自分の口をチェックしてみましょう。
また、磨き残しやすい場所をケアするためのちょい足しアイテムもご紹介。普通の歯ブラシに1つプラスするだけで、短時間でキレイにプラーク(細菌のかたまり)を落とせるようになります。
① 歯と歯の間

歯と歯の間は、普通の歯ブラシでは毛先が届きません。また前歯に比べて奥歯のほうが歯と歯の間の面積が広いため、よりプラーク(細菌のかたまり)が溜まりやすくなります。
ちょい足しアイテム:デンタルフロス

歯と歯の間のプラーク(細菌のかたまり)を落とすには、デンタルフロスがオススメ。特に指巻きタイプなら歯のカーブにしっかり沿わせられるうえに、歯肉の下のプラーク(細菌のかたまり)までかき出せます。
② 歯と歯ぐきのさかい目

歯と歯ぐきのさかい目は、歯ブラシでも比較的キレイに磨きやすい場所です。しかし奥歯、特に下顎の舌側は歯ブラシの毛先が届かなかったり、舌で歯ブラシが押し出されてしまうことがあります。
ちょい足しアイテム:ワンタフトブラシ

ヘッドの小さいワンタフトブラシを使えば、磨きにくい奥歯の根元付近もラクにケアが可能です。普通の歯ブラシの角度を変えて一生懸命磨くなら、ワンタフトブラシのちょい足しがオススメ。より効率よくケアできます。
③ 歯並びがガタガタしているところ

前述の“八重歯”のように歯並びがガタガタしているところは、歯ブラシの毛先が届かない部分が出てきます。そのため、どうしてもプラーク(細菌のかたまり)が溜まりがちです。
ちょい足しアイテム:ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシを取り入れてみましょう。尖ったヘッドがガタガタしている隙間にピタッと当たり、プラーク(細菌のかたまり)をしっかり落とせます。
④ 詰め物やかぶせ物のさかい目

詰め物やかぶせ物のさかい目は、どんなに精密な治療をしていてもプラーク(細菌のかたまり)が溜まりやすい形状になっています。特にブリッジがある場合、その形状から歯ぐきとの間にプラーク(細菌のかたまり)が溜まりがちです。
ちょい足しアイテム:スレッダー付きフロス、ワンタフトブラシ

ブリッジと歯ぐきの間のケアには、スレッダー付きのフロスを使いましょう。糸に硬いスレッド部分があるため、狭いすき間にもスッと通せて汚れを落とせます。インプラントの周辺のケアにもオススメです。
また詰め物やかぶせ物のさかい目は、ワンタフトブラシで磨いてみてください。わずかな段差や隙間に溜まったプラーク(細菌のかたまり)も、ピンポイントでキレイに落とせます。
⑤ 矯正装置のまわり

歯並びや噛み合わせを改善するため、歯の表面に付ける矯正装置。細かいパーツやワイヤーなどで複雑な形状になっており、装着部分はかなりプラーク(細菌のかたまり)が溜まりやすくなります。矯正装置を付けると、むし歯や歯周病に影響を及ぼす細菌数が数倍にもなるという研究データ(※)もあるほどです。
※「歯科矯正治療前、治療中、治療後の患者の唾液ストレプトコッカスミュータンスレベル」(1991)
ちょい足しアイテム:ワンタフトブラシ、スレッダー付きフロス

細かい凹凸部分には、ワンタフトブラシがピッタリ。ヘッドが小さく尖っているため、複雑な矯正装置のまわりもスムーズに磨けます。
スレッダー付きのフロスもオススメアイテムです。ワイヤーの下にもスッと通せて、矯正治療中の歯ぐきもラクにケアできます。
⑥ 生えたばかりの歯・生えかけの親知らず

生えたばかりの奥歯の永久歯は、溝が深いうえにまだ硬さも十分ではありません。そのためプラーク(細菌のかたまり)が溜まりやすく、むし歯になるリスクが高い状態です。
また生えかけの親知らずは、他の歯よりも低い位置にあるために歯ブラシの毛先が当たらず、プラーク(細菌のかたまり)が溜まってしまいます。特に斜めに生えてきている場合は、手前の歯とのすき間にも注意が必要です。
ちょい足しアイテム:ワンタフトブラシ

普通の歯ブラシでは届きにくい歯を磨くには、ワンタフトブラシがオススメです。深い溝にも毛先が届き、クルクルと動かすだけでプラーク(細菌のかたまり)を落とせます。
子どもの口には小児用のワンタフトブラシを使いましょう。ヘッドが小さいので、狭い口内でもラクに動かせます。
磨き残しが多い場所を把握して、時短でキレイに歯みがきしよう!

一人ひとり歯の形や生え方が異なるため、プラーク(細菌のかたまり)が溜まりやすくなる場所も少しずつ違ってきます。より詳しく磨き残しやすい場所を知りたい場合は、市販の歯垢染色剤を使用するか、歯科医院で染め出しをしてもらいましょう。
自分の口の中を把握して、効率の良い歯みがきを目指してくださいね。
フロアフロス
フワッと広がりやさしく歯ぐきをケアできるフロス
フロアフロス セイビング
スレッダー付きのフロアフロス
プラウト
しっかりケアをしたい場所にアプローチできるワンタフトブラシ
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
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