
舌ケアをしないとマズい? 味覚をしっかり感じるための舌ケアを解説!
舌は味を感じるための大切な器官。ですが、汚れてしまうとせっかくのおいしい食事を100%味わえないことにもなりかねないとご存じですか? そこで取り入れたいのが舌ケアです。舌をキレイにして、いろいろな味をきちんと感じられるようにしていきましょう!
舌が汚れると味覚はどうなる? メカニズムから解説

まず味を感じるメカニズムと、舌にたまる汚れについてみていきます。
味覚センサー「味蕾」が5つの基本味をキャッチ

舌の表面は舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい突起で覆われています。この舌乳頭には味覚センサーである「味蕾(みらい)」という細胞があり、味の情報を脳へ伝えているのです。味蕾は甘味、塩味、酸味、苦味、うま味、5つの基本味を識別。この働きによって私たちは味を感じることができます。
舌にたまる汚れ「舌苔」

舌乳頭の間に食べかすやはがれ落ちた口の粘膜などが入り込み、細菌が増殖して白い汚れへと変化します。これが「舌苔(ぜったい)」というもの。舌全体に薄く広がっている場合は問題ありませんが、厚く堆積してモコモコと立体的になっていたり色が茶色いなどの場合は、こまめなケアや生活習慣の見直しが必要です。
舌が汚れていると、味を感じにくくなることも
舌苔が舌乳頭を覆うようにたまってしまうと味蕾に味の情報が届きにくくなり、味覚が鈍ることがあります。食事をおいしく楽しむためにも、きちんとした舌ケアが重要です。
舌ケアのおすすめアイテムと使い方

味覚をしっかり感じるために取り入れたい舌ケア。ここでは舌ケアで活用したいアイテムと、使い方を解説します。
舌ケアのためのおすすめアイテム
直接舌の汚れを落とすアイテムと、間接的にアプローチするアイテムがあります。
① 舌ブラシ
舌苔を取り除く専用のケアアイテムです。下記のような種類があるので、好みに合わせて使いましょう。
ときどき「歯ブラシで舌ケアもしている」という方もいますが、歯ブラシは硬い歯を磨くためのアイテム。舌を傷つけてしまう可能性があるため、控えてください。
・スクレーパータイプ

ヘラのように使い、舌の汚れをかき集めるタイプです。壊れにくい素材でつくられているものが多く、比較的長く使うことができます。
・ブラシタイプ

無数の毛で、舌の汚れをからめ取るタイプです。ブラシに汚れが残らないように、使った後はしっかり水洗いして保管しましょう。
このほかに、舌の汚れを撫で取る「パッドタイプ」などがあります。
② マウスウォッシュ
マウスウォッシュは、口の中の細菌を洗い流すことで舌ケアの補助的な役割を果たします。あくまでサポート的なケアなので、舌ブラシと併用するとよいでしょう。
舌ケアアイテムの使い方
舌ブラシとマウスウォッシュの使い方や気をつけたいポイントを紹介します。
舌ブラシを使うときのポイントは「1日1回」「やさしく、そっと」

舌ブラシは、奥から手前にかき出すよう使ってください。手前から奥にブラッシングすると、汚れが奥に入り込んでしまいます。
舌を傷つけないよう、使う目安は1日1回。強い力でゴシゴシこするのもNGです。やさしくそっとブラッシングしましょう。1回のケアで舌苔を落としきれないこともあるので、その場合は日々のケアで少しずつ取り除くようにしてください。
マウスウォッシュは刺激が少なく、安心して使い続けられるものを選ぼう
歯を磨いた後、マウスウォッシュを適量を口に含みます。口内全体に広げるイメージで30秒ほどブクブクとすすいだら、軽く吐き出しましょう。
アルコール入りや刺激の強いタイプと舌ブラシの併用は要注意です。ブラッシングの刺激とマウスウォッシュの刺激が原因で、口内の荒れや乾燥を引き起こす可能性があります。
舌ケアを習慣にして、毎日の食事をおいしく楽しもう!

舌の表面をキレイにする舌ケアは、味蕾に味の刺激をしっかり伝えるうえで重要です。毎日の習慣に取り入れ、食事の時間をより豊かなものにしていきましょう。
舌苔トル
モアブラシ
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。