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歯周ポケットは改善できる? 深くさせない・つくらないための予防策を知ろう

歯周ポケットは改善できる? 深くさせない・つくらないための予防策を知ろう

歯と歯ぐきの間にある歯肉溝(しにくこう)。その溝が炎症によって深くなったものが「歯周ポケット」です。歯周ポケットは、歯周病の進行とともに深くなっていきます。歯周病の予防につながっている、歯周ポケットのケア。深くなってしまわないように、今日から対策を始めましょう!

更新日: 2024.10.01 口のお悩み解決事典

歯周ポケットの深さは改善できる?

歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットは、歯周病の進行とともに深くなっていきます。「歯科医院で歯周ポケットを測ってもらったら、思っていたより深くてビックリした」。そんな経験がある方もいるかもしれません。

では、一度深くなってしまった歯周ポケットは改善できるのでしょうか? その疑問にお答えします。

深さ3mmまで:セルフケアで対処可能

前歯の場合、3mm以下の深さの歯周ポケットであればセルフケアで対処できます。歯肉溝が歯周ポケット化するのは、歯肉溝に付いたプラーク(細菌のかたまり)の中で歯周病菌が繁殖するから。付着したプラーク(細菌のかたまり)をすぐに落として汚れをためないようにしていれば、健康な状態を維持できます。

なお奥歯の場合は、深さが3mmまでであれば歯ぐきは健康な状態といえます。

深さ4mm以上:歯科医院での治療が必要

4mm以上の深さの歯周ポケットになると、セルフケアだけで歯ぐきの炎症を治すことが難しくなります。歯科医院で歯周ポケットの中の歯石やプラーク(細菌のかたまり)を取り除いてもらいましょう。

歯石やプラーク(細菌のかたまり)を除去する際、歯周病が重度まで進行していると数回に分けて行なったり、外科的な治療が必要になったりすることもあります。

歯周病が進行して歯槽骨(歯を支えている骨)まで破壊されてしまうと、残念ながら自然に改善することはありません。歯ぐきの腫れが治ったとしても、骨が小さくなっている分歯ぐき下がりや隙間が大きくなってしまうのです。

だからこそ歯周病は予防が大切。歯周病が進行しているということは、プラーク(細菌のかたまり)を適切に取り除けていない証拠でもあるので、歯周病の治療と合わせてケアの方法を見直してみてください。

歯周ポケットができないようにするには?

できてしまった歯周ポケットは、自然に治ることがないため、そもそも歯周ポケットをつくらないことが大切です。ここからは、歯肉溝を歯周ポケットにしないための予防方法を紹介します。

歯周病菌を増やさないよう、歯肉溝をケアする

歯周ポケットは歯周病菌によってつくられるので、歯周病菌を増やさないようにすることが大切です。プラーク(細菌のかたまり)が付いて2日以上が経過すると歯周病菌が増えてくるので、2日以内に歯肉溝のプラーク(細菌のかたまり)を取り除きましょう。

歯肉溝からプラーク(細菌のかたまり)を取り除くには、デンタルフロスがオススメです。

フロアフロス

384本の糸でプラークをしっかり絡め取れる

定期的に歯科医院へ通う

日頃の歯みがきでは取りきれないプラーク(細菌のかたまり)は、定期的に歯科医院でクリーニングを受けて取り除きましょう。

いくら毎日ケアを続けたとしても、歯肉溝に入り込んだプラーク(細菌のかたまり)を完璧に除去するのは難しいのが実情です。そのまま放置すると、歯周病菌が増えて歯周ポケットがつくられてしまう恐れが。定期的に歯科医院で除去してもらえば、歯周ポケットのない健康な歯ぐきを保てます。

歯周ポケットができないようにケアして健康な歯ぐきをキープしよう

今回は、歯周ポケットの深さは改善できるのかについて紹介しました。歯周病は口の中だけでなく体中に影響を与える病気です。歯周ポケットができないように日頃からしっかりとケアをして、健康な歯ぐきをキープしましょう。

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

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