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健康な歯ぐきってどんな状態? 歯肉炎や歯周炎予防のためのセルフチェックポイント!

健康な歯ぐきってどんな状態? 歯肉炎や歯周炎予防のためのセルフチェックポイント!

歯ぐきを健康に保つことが大切とよく聞くけれど、健康な歯ぐきとは具体的にどんな状態を指すのかご存じですか? 今回は、健康な歯ぐきの特徴を紹介します。健康な歯ぐきを保つ方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

更新日: 2023.07.26 口から始める健康づくり

健康な歯ぐきとはどんな状態?

健康な歯ぐきとはどんな状態のことを指すのでしょうか? ここでは健康な歯ぐきの特徴を紹介するので、歯ぐきの健康チェックに役立ててください。

歯ぐきの色が薄いピンクで引き締まっている

健康な歯ぐきは、薄いキレイなピンク色でキュッと引き締まっているのが特徴です。

歯ぐきを鏡でチェックしたときに、色が赤に近かったり赤黒かったりする場合は、歯肉炎や歯周炎になっている可能性があります。早めに歯科医院で診てもらいましょう。

歯と歯の間の歯ぐきがキレイな三角形をしている

健康な歯ぐきは、歯と歯の間の歯ぐきがキレイな三角形になっています。鏡で歯と歯の間の歯ぐきをチェックしたときに、先端がシュッと尖った三角形になっていれば健康な歯ぐきであるサインです。

歯周病になると、歯と歯の間の歯ぐきは丸みを帯びた形になります。さらに症状が進行すると、歯ぐきが下がって見えることも。歯ぐきが下がると本来歯ぐきで覆われている場所に隙間ができて、磨き残しやすくなるので注意が必要です。

スティップリングがある

健康な歯ぐきにはスティップリングが見られます。スティップリングとは、歯ぐきにあるごく小さな窪みのこと。みかんの皮のようなプツプツです。

健康な状態の歯ぐきにしか見られないため、歯ぐきの健康チェックの指針となります。歯ぐきに唾液がついていると確認しにくいので、少し乾燥させてから鏡で確認してみましょう。

歯と歯ぐきの間の溝の深さが1〜3mm

歯と歯ぐきの間の溝を歯肉溝(しにくこう)といいます。歯肉溝が前歯で1〜2mm、奥歯で1〜3mmの深さであれば、歯ぐきが健康といえるでしょう。

歯肉溝の深さは、歯科医院で調べられます。歯ぐきが健康であるか気になる方は歯科医院で検査してください。

歯みがきやフロスをしても出血しない

健康な歯ぐきは、歯みがきやフロスで出血しないのが特徴です。歯ブラシやフロスを適切に使っていても歯ぐきから出血する場合は、歯ぐきに炎症が起きている可能性が。油断をせず、早めに一度歯科医院で診てもらったほうが良いでしょう。

また歯ブラシでゴシゴシ力強く磨いたり、フロスを勢いよく力任せに入れると、歯ぐきに傷がついて出血することもあります。傷による出血は、歯ぐきの健康状態と関係がないので注意してください。

健康な歯ぐきを保つケア方法

歯ぐきを健康に保つには、日頃のケアがとても大切です。歯みがきなどの口内のケアに加えて生活習慣も歯ぐきの健康には欠かせません。できることをコツコツ重ねて、健康な歯ぐきをキープしましょう。

歯や歯ぐきへの直接的なケア

まずは、歯や歯ぐきへの直接的なケア方法を紹介します。

毎日歯みがきをする

健康な歯ぐきを保つためには、毎日の歯みがきで歯周病菌のすみかであるプラーク(細菌のかたまり)をしっかりと取り除くことが大切です。

毎日欠かさずに歯みがきをしていても、プラーク(細菌のかたまり)をきちんと落とせていなくては意味がありません。歯ぐきの腫れが気になるところや、いつも磨き残してしまう場所は改善が必要です。

歯ブラシの当て方を変えたり、適切なアイテムを取り入れたりして、プラーク(細菌のかたまり)を残さないよう磨いてください。

1日のうち1回は特に念入りに歯みがきを行なう

1日に1回は、特に念入りに歯みがきを行なうようにすると何日もプラーク(細菌のかたまり)がついたままになることを避けられます。丁寧に歯みがきできる時間を見つけて健康な歯ぐきを目指しましょう。

念入りに歯みがきをするオススメのタイミングは、夜寝る前。就寝前のリラックスタイムなら、歯みがきにかける時間も取りやすいです。また、夜に丁寧な歯みがきをすることで、寝ている間に口内の細菌が増えるのを防ぐことにもつながります。

ながら磨きに注意!

念入りに、丁寧にと思うと、時間をかけるイメージがあるかもしれません。しかし、テレビや動画を見ながらの「ながら磨き」は要注意です。その理由は、同じところをずっと磨いてしまうためです。

健康な歯ぐきを保つには、「同じところ」ではなく「むし歯や歯周病になりやすい場所」からきちんとプラーク(細菌のかたまり)を落とすことが大切です。

歯ブラシだけでなく歯間ケアアイテムも使う

歯ぐきの健康を保つためには、歯ブラシだけでなく歯間ケアアイテムを取り入れるのが効果的です。歯と歯の間のプラーク(細菌のかたまり)は歯ブラシでは落とせません。放置すると歯周病が発生して進行し、むし歯や口臭などの口内トラブルも生じやすくなります。

歯ブラシとあわせてデンタルフロスや歯間ブラシも使い、歯と歯の間のプラーク(細菌のかたまり)を残さないケアを心がけてください。

特にフロスは歯肉溝のプラーク(細菌のかたまり)を落とすのに欠かせません。歯周病を防ぐには、歯と歯ぐきの間の溝をキレイにすることがとても大切です。健康な歯ぐきを保つために、正しく使ってください。

毎日のセルフケア&定期的な歯科医院でのメインテナンスを両立する

健康な歯ぐきを保つためには、毎日のセルフケアに加えて歯科医院でメインテナンスを受けることが大切です。セルフケアと歯科医院のメインテナンスを組み合わせることで、口内環境を良い状態に保ちやすくなります。

歯ぐきの健康は、毎日のセルフケアなしでは保てません。「歯科医院でメインテナンスを受けているから大丈夫」と日々のケアをおろそかにすることなく、セルフケアの質を高めるよう意識しましょう。

生活習慣などの間接的なケア

ここでは、生活習慣の改善による間接的なケアで健康な歯ぐきを保つ方法を紹介します。

免疫力を上げる

健康な歯ぐきを保つためには、免疫力を上げることや維持することが大切です。免疫力が下がると歯周病になるリスクが高まるため注意しましょう。

免疫力を上げるためには、適度な運動をする習慣をつけたりストレスを発散したりするのが効果的です。体が冷えると免疫力が下がりやすいので、湯船につかって体を温めたり体を冷やさない服装を心がけてください。

睡眠の質を改善する

睡眠の質を改善することも、歯ぐきの健康につながります。良質な睡眠をとって心身をしっかりと休めることで、口内を健康に保ちやすくなるのです。

寝る前のスマホやパソコンの操作を控えてブルーライト対策をしたり、早寝早起きの規則正しい生活で自律神経のバランスを整えたりして、睡眠の質を向上させましょう。

食事内容を見直す

歯ぐきの健康を保つためには、食事内容も大切です。バランスの取れた食事に気をつければ、歯ぐきの栄養不足が防げます。現代の食事は脂質や塩分が過剰になりやすいので、タンパク質や野菜中心の和食メニューを意識するのがオススメです。

歯ぐきの健康を保つために必要な栄養素
  • カルシウム
  • タンパク質
  • ビタミン

適切なケア方法で歯ぐきを健康な状態に保とう

今回は「健康な歯ぐきとはどんな状態なのか」という疑問にお答えしました。健康な歯ぐきは、ピンク色で引き締まっているのが大きな特徴です。

歯ぐきの健康は、何気ない習慣が原因で徐々に損なわれていきます。日頃から適切なケアを行ない、歯ぐきの健康を守りましょう。

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

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