親知らずの抜歯後、オススメの食事は? 注意点もあわせて解説!
親知らずを抜いた後、「食事はいつからOK?」「どんなメニューなら食べられる?」など食事について気になる方は多いですよね。そこで今回は、親知らずを抜いた後にオススメの食事と注意点を詳しく紹介します。
親知らずの抜歯後にオススメの食事と選び方のポイント
親知らず抜歯後の経過日数別に、オススメの食事を紹介します。ぜひ参考にしてください。
【抜歯当日から2~3日】いつもよりやわらかくした食べ物
親知らずを抜いた当日から3日ほどは、患部を刺激しない食事であればなんでも構いません。ただし、親知らずを抜いたところは固形物が傷口に当たると痛みを感じやすくなります。
- うどん
- おかゆ
- 豆腐
- スープ類(辛くないもの) など
- ゼリー
- プリン
- 杏仁豆腐 など
- 揚げ物
- 刺激の強いもの
- 硬いもの
親知らずを抜いた後は、痛みや口内の違和感で食欲が減る方もいます。通常より栄養が不足することもあるので、いつも以上にバランスの良い食事を心がけましょう。その際、消化によい献立にできると理想的です。
抜歯とは反対側の奥歯でなら食べられる場合もあります。抜歯するところや親知らずの生え方などによって状態は異なるため、歯科医院の指示に従って食事を選んでください。
また親知らずを抜いたところには、およそ24時間以内に血餅(けっぺい)というゼリー状のやわらかい血のかたまりができます。血餅は出血を抑えたり傷口を保護したりと、かさぶたとして大切な役割を果たします。血餅がしっかりと定着するまでは、取れないように注意が必要です。
【抜歯から3日目以降】通常の食事でOK
抜歯から3日目以降は患部の様子を見ながら、食べられそうであれば普通の食事で大丈夫です。一般的に親知らずを抜いてから3日目以降は、血餅も安定してきます。
とはいえ、まだ完全に血餅が定着しておらず、ちょっとした刺激で血餅が取れやすい状態です。特に親知らずを抜いて1週間ほどは、口内の状態が不安定な期間。親知らずを抜いた後3日目以降も、食事で血餅が外れないよう注意してください。
親知らず抜歯後の食事の注意点
親知らずを抜いた後は、傷口を刺激しないよう気をつけなければいけません。具体的にどういった点に注意が必要か、3つのポイントを紹介します。
注意点① 抜歯後2~3時間は食事をしない
抜歯後およそ2~3時間の間は食事を避けましょう。刺激物や硬い食べ物はドライソケット(抜歯したところの骨がむき出しになる状態)のリスクが高まるため注意が必要です。
また親知らずを抜いた直後は、麻酔の効果で口元の感覚がありません。誤って舌や頬の内側などを噛んだり、火傷に気づかなかったりするおそれがあるので、安静に過ごしてください。
注意点② 傷口を刺激するメニューは避ける
極端に硬い食べ物や香辛料が多く含まれた食事、炭酸飲料などは、傷口を刺激したり炎症を起こす可能性があります。抜歯後は硬いものが当たるだけで痛みを感じることが多いため、1週間ほど様子を見ておきましょう。
注意点③ 飲酒は控える
親知らずを抜いた後の食事の際、飲酒は避けるようにしてください。飲酒は血行が良くなり、傷口からの出血量に影響が。出血が長引くと血餅を形成しにくくなり、傷口の治りを妨げる可能性もあります。
飲酒の制限日数は歯ぐきの切開の有無や治療後の経過などで変わるので、歯科医院の指示に従ってください。
親知らず抜歯後の食事は傷口を刺激しないものを選ぼう
親知らずの抜歯後2~3日は、硬い食べ物や刺激の強い飲食物は避けてください。その後、問題がなければ通常の食事に戻しましょう。
なお、親知らずを抜いた後の経過は一人ひとり違います。食事を取れる経過日数やメニューはあくまでも目安なので、抜歯後の説明をよく聞いて過ごし、不安があればすぐに歯科医院に相談してください。
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
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