⑧歯ブラシ1本で落とせる細菌は約6割
なぜ、むし歯や歯周病になるのか。そのメカニズムがわかったら、次はどう防いでいくかという点に注目したいと思います。まずはケアの基本、歯ブラシについて知っておきたい大事なポイントを確認しましょう。
丸みのある歯を、1本の歯ブラシだけで磨くのは難しい
歯みがき好きの日本人。ドラッグストアや量販店のオーラルケアコーナーに行くと、さまざまな種類の歯ブラシが並んでいます。あなたはどんな基準で歯ブラシを選んでいますか? 毛の硬さや毛先の特徴、柄の形・色など、いろいろこだわりがあるかもしれません。
でも実はどんな歯ブラシでも、それ1本ではたった6割ほどしか細菌を落とすことができないんです。
たとえば奥歯の歯と歯の間。丸みのある歯が隣り合ってできたくぼみに、歯ブラシの毛先を届かせるのは至難の業です。
アイテムを使い分ける予防歯科先進国のスウェーデン人
では、80歳で25本の歯が残っているスウェーデン人はどうでしょうか。
スウェーデン人は、自分の口に必要なアイテムを使い分けます。歯ブラシでは届かない場所にはワンタフトブラシ(先がペンのように細いタイプの歯ブラシ)を使ったり、歯と歯の間の細菌はデンタルフロスで取り除いたり。歯並びや形に合うものを選んで、ムリなくカンタンに細菌を落としています。
「歯ブラシだけですべてをキレイにすることは不可能」。私たちもキッパリ割り切って、効率よく効果を出せるセルフケアに取り組んでいきましょう!
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
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