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⑨健康な口を育む3つのポイント

⑨健康な口を育む3つのポイント

更新日: 2023.07.20 生涯健康な歯で過ごす

これまで口の中の汚れは細菌の集合体であることや、むし歯・歯周病のメカニズムなど、口にまつわるあれこれを見てきました。最後にまとめとして、口の健康のためにぜひ知っておいてほしい3つのポイントをご紹介します。

自分の口の中を把握する

自分の口の中を鏡でチェックしている女性

「歯みがきで意識したいのは“リスクが高い場所”」でお話したとおり、プラーク(細菌のかたまり)は染め出しで見つけることができます。これでリスクが高い場所は明らかになりますが、より確実なセルフケアを行なうには“自分の口の中を知る”ことが大事です。

チェックリスト
  • 歯は何本あるでしょう
  • どこに詰め物がありますか?
  • むし歯をくり返している歯はありますか?
  • 歯ぐきが腫れたり、歯みがきをすると出血するところはどのあたりですか?
  • 歯並びが悪いところはありますか?
  • 抜いた歯がある場合はどこでしょう?

詳細は歯医者さんできちんと調べてもらうことで把握できますが、このチェックをやってみるだけでも歯みがきのときに気をつけるべき場所のヒントが見つかるはずです。

正しい道具を選ぶ

色んな形大きさの歯ブラシが並んでいる

メイクをするときはブラシを、ゴルフをするときはクラブを使い分けるように、歯も落としたい場所によって使う道具は変わります。口の中をキレイする道具にも適材適所があるのです。

3列歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシのイラスト

3列ブラシ

歯面を磨くのに適しています。しかし、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯並びが悪いところ、奥歯の溝などには毛先を当てづらいアイテムです。

デンタルフロス

歯と歯の間や、歯ぐきの中の清掃に最適。歯ぐきの中の1~2mmの汚れを取り除ける唯一のアイテムで、歯周病予防には必要不可欠です。

歯間ブラシ

歯と歯の間が広く開いている部分に適しています。狭い隙間に使うと、ワイヤーで歯を削ってしまうことも。隙間の大きさによって、サイズを使い分ける必要があります。

ワンタフトブラシ

ブラシが小さく、歯と歯の間や歯ぐきの境目、一番奥の歯の周りなど、むし歯や歯周病になりやすい場所にピンポイントで毛先が当たります。

磨きにくい細かな場所からスタートする

歯科衛生士がレクチャーしながら歯を磨く女性

あなたはどんな順番でセルフケアを行なっていますか? 歯を磨いてからフロスや歯間ブラシを使っているでしょうか? だとしたら、ぜひその順番を入れ替えてください! 重要なのは、最初に歯と歯の間にフロスを通して汚れを取り除くこと。なぜなら集中力のある初めのうちのほうが、意識して細かい部分をケアできるからです。先に歯ブラシで全体を磨いてしまうと「うん、キレイ!」と満足してしまい、重点的にケアすべきところがおざなりになってしまいます。

何があっても、どんなことがあっても、まずは磨きにくい細かな場所から。そして最後の仕上げに歯ブラシを。さっそく今日から切り替えてみてください。これでグッと磨き残しを減らせますよ。

歯の磨きにくい場所から磨くことで磨き残しが2倍減少することを示したイラスト

“一生モノ”の歯を美しく、健康に

孫とおばあちゃんが一緒に笑顔で食事をしている

服は着替えることができます。古くなれば買い替えることもできます。髪の毛だって切ってもまた生えてきます。でも、歯だけは替えがききません。抜いた歯はもちろん、削ってしまった部分も二度と元には戻らないのです。

この先の人生を“美しく輝く白い歯”と“健康的なピンクの歯ぐき”で過ごすために――。当コンテンツ、「生涯健康な歯で過ごす」があなたの充実したオーラルケアライフのきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

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