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歯がキレイな人の特徴って? 歯を美しく健康に保つメリットや方法を紹介

歯がキレイな人の特徴って? 歯を美しく健康に保つメリットや方法を紹介

芸能人やモデルのような、キレイで美しい歯に憧れる方も多いのではないでしょうか? キレイな歯をキープすることは、見た目だけでなく歯の健康を保つうえでも大切です。今回は、キレイな歯に見える特徴や具体的なケア方法などを詳しく解説します。

更新日: 2023.10.10 美しい口元を目指す

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

キレイな歯に見える人の特徴

はじめに、キレイな歯に見える人の特徴をお伝えします。

特徴① 健康的な歯の色をしている

健康的な歯というと透き通るような白をイメージしますよね。しかし、健康的な歯の色とは薄いクリーム色がかった白色です。特に日本人の場合、真っ白すぎるとかえって不自然な印象になり、違和感のある見た目になる傾向があります。

歯が黄ばんでいたり着色汚れがあると、第一印象が悪くなってしまうことも。適度な白さで健康的な色であれば、良い印象が強まるでしょう。

特徴② 歯並びや歯の形が良い

キレイな歯といえば色に着目しがちですが、キレイな歯並びや歯の形も見た目の印象に影響を与えます。

歯の形でポイントとなるのが、スマイルラインです。笑ったときに前歯の先端ラインが緩やかなカーブになっていると、歯の形が揃ってキレイな印象を与えます。

また芸能人のようなキレイな歯並びは、横から見たときのEラインにも関係しているのをご存じでしょうか? Eラインとは鼻の先と唇、あごの先を一直線に結んだラインのこと。Eラインの線が真っすぐに整っているほど美しい印象になるため、キレイな見た目には欠かせない条件といえます。

特徴③ むし歯や歯周病がない

むし歯や歯周病があると、それだけで不健康に見えます。キレイな歯に見える特徴として、むし歯や歯周病がないことは重要なポイントです。

見た目への影響はもちろんのこと、進行した歯周病は口内だけでなく体全体への影響があるため、健康面でのリスクも大きいといえます。

またむし歯や歯周病は口臭の原因にもなり、第一印象にも影響が。審美の面からも健康面からも、早めの治療がオススメです。

特徴④ プラーク(細菌のかたまり)や歯石がない

歯の表面にプラーク(細菌のかたまり)や歯石があると、不潔に見えます。特に歯ぐきの中に付く歯石は黒っぽい色をしていることが多く、そのせいで歯ぐきが汚く見えてしまいがち。反対にプラーク(細菌のかたまり)や歯石がなければ、歯の見た目がキレイなだけでなく「歯の健康管理ができている」「清潔感がある」と好印象につながります。

プラーク(細菌のかたまり)や歯石の付着は、丁寧な歯みがきなど日々のケアで防げるものです。歯の健康を守るうえでも、早めにケアしましょう。

特徴⑤ 銀歯が目立たない

詰め物や被せ物の色も、キレイに見える重要な要素になっています。

詰め物や被せ物は、銀色のものだけでなく歯と同じ色にすることが可能です。 前歯は保険治療でも白色のものを選べますが、奥歯は自費治療となります。治療した歯を後から白くすることも可能ですが、費用がかかります。どう見えるのかも考えて、詰め物や被せ物を選ぶのがオススメです。

いずれも施術前に歯科医院で治療費がどのくらいかかるか教えてくれますので、まずは相談してみてください。

キレイな歯のメリット

キレイな歯は、見た目や健康面でさまざまなメリットがあります。ここではキレイな歯の3つのメリットをチェックしましょう。

メリット① 清潔感がアップし、見た目の印象が良くなる

口元の印象は見た目に大きく影響します。白い歯や汚れの付いていないキレイな歯であれば、「清潔感がある人」「見た目の美しい人」など、人からの印象に違いが出てくるのです。

人は第一印象で他人のイメージを決めるといわれているため、キレイな歯は初対面時のコミュニケーションをスムーズにしてくれるメリットも。自信をもって健やかな生活を送るためにも、歯をキレイに保つことは重要といえます。

メリット② むし歯や歯周病の予防

健康的でキレイな歯の条件のひとつに、むし歯やプラーク(細菌のかたまり)など口内トラブルがないことが挙げられます。キレイな歯をキープするには日々のケアを意識して行なう必要があるため、むし歯や歯周病の予防につながる点もメリットといえるでしょう。

将来的な病気予防という観点からも、キレイな歯をキープすることは大切です。

メリット③ 健康的な歯を長く維持できる

キレイな歯を維持することは、今の生えている歯を守れるメリットにつながります。日々のケアがしっかりできている方とそうでない方では、将来的に残せる歯の本数が違うのです。

厚生労働省によると、後期高齢者の平均的な歯の本数は約16本とされています。歯を無くしてしまう大きな原因は、むし歯と歯周病です。ケアが行き届いていることはキレイな歯をつくるだけでなく、健康な歯のキープにもつながります。

参照:厚生労働省e-ヘルスネット

【セルフケア】キレイな歯を保つ方法

キレイな歯を保つ方法には、セルフケアと歯科医院での治療があります。まずはセルフケア方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

歯の着色や汚れのケア

セルフケアでは、歯の表面に着色汚れやプラーク(細菌のかたまり)が蓄積しないよう対策を。ポイントとなるのは、毎日の歯みがきです。こまめにケアすると蓄積は防げるので、正しい歯みがきの方法をマスターしてキレイな歯を保ちましょう。

① 歯みがきのタイミングやコツ

着色汚れは、色素の濃い飲食物やたばこのヤニなどが原因です。着色汚れが付きやすい物を食べた後やたばこを吸った後は、時間を置かずにすぐ歯みがきすると着色汚れの定着を防げます。歯の表面を傷つけないようやさしい力で磨き、着色汚れをケアしてください。

また歯みがきは、プラーク(細菌のかたまり)の除去を目的に行なうことでキレイで健康的な歯をつくれます。歯にダメージを与えないよう、毛のコシがあるやわらかめの歯ブラシを使ってケアするのがオススメです。

歯みがきのタイミングは食後や就寝前。食後は、歯と歯の間に残ってしまった食べかすを取り除くエチケット的な意味を含みます。プラーク(細菌のかたまり)が蓄積しないようケアして、キレイな歯をつくっていきましょう。

② デンタルフロスやワンタフトブラシ、歯間ブラシも使う

歯と歯の間など歯ブラシが行き届かない場所は、デンタルフロスやワンタフトブラシ、歯間ブラシを積極的に使ってください。プラーク(細菌のかたまり)は、1日1回きちんと取り除くことが重要です。

各アイテムを使ってプラーク(細菌のかたまり)を除去することは、ケアの行き届いたキレイな歯を保つうえで欠かせません。

アイテム名

磨きやすい場所

特徴

デンタルフロス

狭い歯間

歯間のプラーク(細菌のかたまり)を掻き出す

ワンタフトブラシ

歯の溝や奥歯

細い毛束で歯のカーブした部分や歯の溝・奥歯の歯と歯ぐきの境い目をピンポイントで磨ける

歯間ブラシ

広めの歯間

歯間のプラーク(細菌のかたまり)を掻き出す

③ 着色汚れケアができる歯みがき粉を使う

着色汚れを落とす成分が配合された歯みがき粉を使い、ケアする方法もオススメです。歯みがき粉のパッケージを確認して、成分をチェックしてください。

着色汚れを落とす成分

期待できる効果

ポリリン酸ナトリウム

着色汚れを浮かせる

ポリエチレングリコール

ヤニを除去する

ヒドロキシアパタイト

歯の表面をなめらかに整えて着色を防ぐ

美しい歯列を保つケア

キレイな歯を保つには、歯並びのケアも大切です。具体的に美しい歯列を保つためのセルフケア方法を紹介します。姿勢や食事の際の噛み方など、普段の生活で気をつけたいポイントを解説するので実践してください。

① 姿勢に気をつける

体の歪みは歯列にも影響するといわれています。姿勢が悪いと、体全体のバランスを保つために首付近の筋肉が緊張したり、頭の位置がずれたり。その影響で歯並びが変化する可能性があるのです。

特に頬杖やうつぶせで寝たり横向きで寝たりといった寝ぐせは、歯列や体のバランスを崩す原因として多く挙げられます。枕を変える、頬杖をつかないよう意識するなど、口内に余分な圧がかからないよう気をつけることが大切です。

特に、子どもは歯を支えるあごの骨が発達する時期でもあります。子どもも大人も、全身の健康のために正しい姿勢で生活するよう心掛けると良いでしょう。

② 口を閉じて噛む

食事のときに口を開けたまま噛んだり噛む回数が少なかったりすると、口元の筋肉が弱まって歯並びに影響が出る可能性が。キレイな歯並びはもちろん、ほうれい線や口角からあごに向かって垂直に伸びるマリオネットラインなど、口周りの美しさにも影響します。

食事は日常生活の中で欠かせないもの。口を閉じて噛むことで口周りの筋肉をしっかりと動かして、キレイな歯並びのキープにつなげましょう。

③ 片側だけで噛まないようにする

片側だけで噛むと、顔の筋肉に左右差が出たりあごに歪みが生じたりして、歯並びに影響する可能性があります。酷くなると顔や体など全体の歪みにつながって、頭痛や肩こりになる場合も。

キレイな歯並びはもちろん、体全体の健康を保つためにも左右バランス良く噛むよう心掛けてください。

④ 子どもは指しゃぶりに気をつける

子どもの指しゃぶりは、指の圧や吸うときの力の圧迫で歯並びを歪める原因になります。

3歳頃までは吸啜(きゅうてつ)反応があるため無理にやめさせる必要はありません。しかし4歳を越えても指しゃぶりをやめないようであれば、出っ歯や噛み合わせが揃わないなど歯に不具合が出るおそれがあります。

子どもとコミュニケーションを取ったりおもちゃで興味を引くなどして、指しゃぶりしないよう気を配ることが重要です。

ホワイトニングテープや重曹も効果はあるの?

ホームケアで、ホワイトニングテープや重曹で歯がキレイになる方法を見かけたことはありませんか? このようなアイテムは効果がないとはいえないものの、基本的には日々の丁寧な歯みがきや歯科医院でのケアが推奨されています。

正しいケアを行なっていれば健康的でキレイな歯が保てるので、誤った知識で歯に負担をかけないよう注意してください。

【歯科医院でのケア】キレイな歯を保つ方法

歯科医院では、専用の機械や薬剤を使って歯をキレイにします。具体的な治療や施術方法を見ていきましょう。

① ホワイトニング

ホワイトニングは、薬剤を使って歯の漂白をしたり着色汚れを落とす施術です。歯科医院でのホワイトニングは高濃度の薬剤を使用するため、芸能人のようなキレイな白い歯にする効果が期待できます。

ホワイトニングは歯を漂白することから、黄ばみのケアができる点もメリットです。加齢やもともとの色が濃くて歯が黄ばんで見える方は、ホワイトニングを試してみると良いでしょう。治療方法や料金などは歯科医院で相談してください。

② 歯列矯正

専用器具を用いて、歯並びをキレイに整える施術です。歯並びを矯正すると、歯の見た目や横顔のEラインがキレイになるのはもちろん、歯みがきしやすくなるのでむし歯や歯周病の予防にもつながります。

治療過程には個人差があるので、まずは歯科医院でカウンセリングを受けてどのような施術になるのか確認・相談してください。

③ むし歯や歯周病の治療

キレイな歯を保つには、歯科医院でむし歯や歯周病を治療し、歯の見た目の美しさだけでなく口内の健康面にも注意する必要があります。むし歯が大きくなったり歯周病が進行したりすると施術が大変になるため、放置せず早めの治療が大切です。

歯みがきや歯科医院でのケアを利用してキレイな歯を保とう

キレイな歯の特徴は、歯の色の白さや清潔さ、整った歯並びなどが挙げられます。見た目の美しさはもちろんですが、日々のケアが徹底されているかも重要です。

キレイな歯は毎日の歯みがきの方法に気をつけたり、歯科医院で治療を受けたりといった方法でキープできます。歯の健康のためにも、キレイで美しい歯を保つよう心掛けましょう。 

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