
「仕上げ磨き」って何歳まで必要? 子どもの年齢別に磨くポイントも紹介
子どもの口内の健康に欠かせない仕上げ磨き。何歳まで続けるべきなのかわからないという方も多いのではないでしょうか? 今回は、「仕上げ磨きはいつまでしたら良いのか?」という疑問にお答えします。また子どもの年齢に合わせた仕上げ磨きのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
仕上げ磨きの目安は12歳頃まで。その理由は?

仕上げ磨きを行なうのは、永久歯が生えそろう12歳頃までが目安です。12歳と聞くと、「もう一人で磨ける年齢では?」と感じるかもしれません。しかし、仕上げ磨きが必要な理由はちゃんとあるのです。
次の4つの理由を念頭に置いて、仕上げ磨きに取り組んでください。
① 乳歯は永久歯よりもやわらかく、むし歯が進行しやすいため
② 子どもの歯みがき技術では、汚れをしっかり落とせないため
③ 子どもが自分でケアする力を育て、上手な歯みがきを学ぶ機会へとつなげるため
④ 乳歯と生えかけの永久歯は背丈がそろわず、汚れが残りやすいため
【年齢別】仕上げ磨きのポイント

仕上げ磨きは、子どもの成長段階によって意識するポイントが異なるもの。ここでは子どもの年齢別に仕上げ磨きのポイントを紹介します。何歳の子どもにどう行なうか確認してみてください。
【0~6歳頃まで】大人が主導で磨く
大人が主導で行なう仕上げ磨きは、6歳頃までを目安に続けましょう。6歳頃までは一人で十分に歯みがきをするのが難しいため、子どもが磨いた後大人が丁寧に仕上げ磨きをしてあげます。
0〜2歳頃:歯ブラシに慣れさせるため短時間で楽しく行なう

0〜2歳頃の仕上げ磨きは、歯ブラシに慣れさせることが目的です。歯みがきが嫌いにならないように、短時間で楽しく歯を磨くことを心がけてください。
具体的には、笑顔で歌ったり声かけをしたり、子どもの機嫌が良いタイミングを見計らって歯みがきをするのがコツです。嫌がる場合は無理強いしないことも意識しましょう。歯みがきの歌や動画を流しながら磨いたり、お気に入りのキャラクターの歯ブラシを使ったりするのもオススメです。
3〜5歳頃:前歯から奥歯まで丁寧に磨く

3〜5歳頃の仕上げ磨きは、0〜2歳の子どもよりも少し時間をかけてキレイに磨くようにしましょう。特に乳歯は前歯の裏や奥歯の噛み合わせ部分の溝がむし歯になりやすいので、注意して磨いてください。
6歳頃:小学1年生頃を目安に、少しずつサポートへ移行
6歳頃になると、ある程度自分で歯みがきができるようになってきます。小学1年生頃から、少しずつ子どもの歯みがきをサポートする方向へ移行すると良いでしょう。
【6~12歳頃まで】一人磨きのサポートをする
サポート目的の仕上げ磨きは10~12歳頃まで行なうのが理想です。成長するにしたがって仕上げ磨きに時間をかける必要はなくなってきますが、口腔トラブルに早く気づけるように歯や歯ぐきの状態をチェックしておきましょう。
6〜9歳頃:6歳臼歯に注意しながら磨く

6歳頃になると多くの子どもが自分で歯を磨けるようになるものの、まだまだ完璧とはいえません。仕上げ磨きの際は子どもに手鏡を持たせ、「ここはこうやって磨くよ」と実際に磨き方を見せてあげたり、「ここはどうしたらいいかな?」と子どもが考えられるように投げかけたりすると歯みがきの方法を理解しやすいです。
また6〜9歳頃は、乳歯から永久歯への生え替わりが始まる時期。乳歯の奥から生えてくる6歳臼歯は、子ども自身の歯みがきだと磨き残しが出やすいです。汚れが残らないよう、注意してケアしてあげましょう。
10〜12歳頃:磨きにくい部分をサポートする

12歳頃に生えてくる12歳臼歯は奥まっていて磨きにくいため、特に生えかけのタイミングでは仕上げ磨きでしっかりとサポートしてあげてください。
10〜12歳頃の仕上げ磨きでは、磨きにくい部分のサポートを行ないます。歯並びや生え替わりの関係で凸凹している部分を中心に、細かい部分に汚れがたまらないようなケアを心がけてください。気になる部分がないか日々確認しておけば、口内トラブルに早く気づけて歯科医院での早期治療につなげられます。
仕上げ磨きを習慣にしてむし歯ゼロを目指そう!

今回は、「子どもの仕上げ磨きはいつまでするのか?」という疑問にお答えしました。仕上げ磨きは、12歳頃まで行なうのが理想的です。仕上げ磨きをするときは、子どもの年齢に合わせたやり方で行ない、むし歯ゼロの健康な口を目指しましょう。
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
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