歯石を付けたくない人、必見! 自宅のケアで“歯石レス”な歯へ
歯科医院でクリーニングしてもらってスッキリしたと思ったら、いつの間にか付いている歯石。一度付いてしまった歯石は歯科医院で取るしかありませんが、実は「付かなくする」ケアが自宅でできます。今回の記事を、ぜひ歯石予防に役立ててください。
押さえておきたい歯石の基礎知識
歯石はどんなもので、なぜできるかご存じですか? 歯石を付けないためには、まずメカニズムや付きやすい場所を知ることが肝心です。歯石の基礎知識をきちんと押さえて、しっかり予防しましょう。
歯石とは?
歯石とは、プラーク(細菌のかたまり)が唾液の中に含まれるカルシウムなどによって石のように硬くなったものをいいます。
歯石の色は、一般的にカルシウムが何と結びつくかで変わります。歯と歯ぐきの境目に付く歯石は、唾液成分と結びついて白~淡黄色に。歯ぐきの中に付く歯石は、血が混じって茶~黒色をしています。
歯石ができる理由
歯に付いたプラーク(細菌のかたまり)が長時間放置されると、歯石に変化します。だからこそ毎日の歯みがきが重要! 磨き残しのないケアを続けることが、歯石をつくらないポイントです。
歯石が付きやすい場所
ほかの場所と比べて特に歯石が付きやすいといわれているのは、下の前歯の裏側と上の奥歯の外側。ここは唾液が出てくる場所なので注意が必要です。ケアが苦手なところ・行き届かない場所と覚えておきましょう。
歯石を付けないようにするには、ケアアイテム選びがポイント!
歯石を付けないようにする秘訣は、日々のケアアイテム選びにあります。どんなアイテムを取り入れるとよいかを解説するので、ぜひチェックしてください。
歯ブラシ1本だけのケアは卒業しよう
磨き残しやすいのは、歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間です。そうした場所は歯ブラシだけのケアではプラーク(細菌のかたまり)を完全に取り除くことが難しいため、適したアイテムを追加するのがオススメです。
ここでは取り入れたいアイテムと、どんな場所のケアに適しているのかを説明します。
3列ブラシ
3列ブラシは、次のような場所を磨くのに適しています。
とても身近なアイテムなのでどれも同じように見え、なんとなく選んでいる人も多いのではないでしょうか。歯ブラシを選ぶ際は、次のポイントを意識してみてください。
・歯ブラシの毛先が丸く処理されている
・歯ブラシの毛が適度な硬さ
この2点をチェックすることで歯や歯ぐきにダメージを与えず、効率よくプラーク(細菌のかたまり)を落とせる歯ブラシを選べます。
ワンタフトブラシ
コンパクトなヘッドで先端が尖っているワンタフトブラシは、次のような場所を磨くのに適しています。
ワンタフトブラシは、ピンポイントでケアしたい場所にピタッと届くのが大きなメリットです。
次の写真は3列ブラシだけで磨いたときと、ワンタフトブラシ+3列ブラシで磨いたときのもの。染め出しの違いをご覧ください。
ワンタフトブラシを使ったほうが、細かなところまで磨けていることがわかります。
デンタルフロス・歯間ブラシ
歯と歯の間にもプラーク(細菌のかたまり)は付着します。歯ブラシが届かないところなので、歯間のケアに適したデンタルフロスや歯間ブラシを活用しましょう。それぞれの種類や選び方については、こちらの記事をご覧ください。
歯間ブラシとデンタルフロスの違いって? それぞれの使い方や種類、使い分ける方法などを解説複数のケアアイテムを上手に活用しながら、歯石が付かない歯を目指そう!
歯石の付かない歯を目指すなら、複数のアイテムを使い分けることが欠かせません。
いくつもアイテムを使うと時間がかかりそうなイメージを持つかもしれませんが、実際は逆。狙ったところをそれぞれのアイテムでケアできるようになるので、効率的に磨くことができます。ぜひ積極的に取り入れてみてください!
タフト24
プラウト
フロアフロス
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
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