歯周病予防のために自分でできることは? セルフケアの方法とアイテム選び
日本の国民病ともいわれる歯周病は、進行すると歯を失うリスクのある恐ろしい病気です。さらに口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが研究で分かってきています。 今回は、歯周病を予防するセルフケアの方法を紹介。ぜひ今日からやってみてくださいね。
歯周病を予防するセルフケアの方法
歯周病予防において大切なのは、歯肉溝を健康に保つこと。そしてもし歯ぐきの腫れに気づいたときは早めに対処することです。歯周病対策を意識して、毎日のセルフケア方法を見直しましょう。ここからは、歯周病予防のためのセルフケア方法を紹介します。
歯と歯ぐきの境目をやさしく磨く
歯周病は、歯肉溝や歯周ポケットにプラーク(細菌のかたまり)がたまることで進行します。歯みがきの際は、歯と歯ぐきの境目を軽い力でやさしく磨くようにしましょう。歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを当てて磨くことで、溝にたまった汚れを落としやすくなります。
オススメはやわらかめの歯ブラシ
歯と歯ぐきの境目をやさしく磨くには、やわらかめの歯ブラシがオススメです。ただしやわらかいだけではプラーク(細菌のかたまり)を落とすことが難しいため、毛のコシにも着目しましょう。
タフト24
歯や歯ぐきにダメージを与えずプラークを落とせる
歯ぐきケア用の歯みがき粉を使用する
歯周病ケア用の歯みがき粉を使用するのもオススメです。歯周病ケアのための歯みがき粉には歯周病菌を殺菌する成分やビタミンなどが含まれているため、歯周病菌の増殖を抑えられます。
歯みがき粉をつけすぎない
歯みがき粉は泡立つタイプのものが多いため、歯みがき粉をつけすぎると口の中が泡だらけになってしまいます。泡がたくさん出るとしっかり磨けたように錯覚し、早めに歯みがきを切り上げる原因となるのです。
歯みがき粉は、適量を使用することが丁寧なブラッシングにつながります。歯を磨くと口が泡だらけになる方は、少し歯みがき粉の量を減らしてみましょう。
歯間ケアアイテムを使用する
歯と歯の間にもプラーク(細菌のかたまり)がたまります。ここにたまったプラーク(細菌のかたまり)は歯ブラシでは取り除けないため、細菌が増えやすくむし歯や歯周病になるリスクが高まるのです。
デンタルフロスやワンタフトブラシ、歯間ブラシなど、歯と歯の間をケアできるアイテムを使用して歯周病予防につなげていきましょう。
デンタルフロス
デンタルフロスは糸を歯と歯の間に通し、歯肉溝や歯周ポケットの中の汚れまで取り除けるアイテムです。デンタルフロスには糸巻きタイプとホルダータイプの2種類があります。
使う分だけカットして指に巻きつけて使う糸巻きタイプに対し、ホルダータイプは持ち手を持って使用するのが特徴です。デンタルフロス初心者の方はホルダータイプから始め、慣れてきたら糸巻きタイプに切り替えると良いでしょう。
フロアフロス
384本の糸でプラークをしっかり絡め取れる
ワンタフトブラシ
コンパクトなヘッドで先端が尖った形状であるワンタフトブラシ。細かい部分の汚れをしっかりと取り除けます。
プラウト
しっかりケアをしたい場所にアプローチできる
歯間ブラシ
歯間ブラシは、歯と歯の間に差し込んで使う歯間ケアアイテムです。素材はラバータイプやワイヤータイプなどがあり、形状はL字型とI字型に分類されます。L字型は奥歯などの届きにくい部分に、I字型は前歯に使うのにピッタリです。
歯間ブラシを使用する場合は、歯と歯の隙間のサイズに合ったものを選びましょう。
夜寝る前の歯みがきは特に念入りに行なう
歯周病予防において、最も大切な歯みがきのタイミングは夜です。寝ているときは唾液の分泌量が減って歯周病菌などが繁殖しやすいので、就寝前の歯みがきは念入りに行ないましょう。
朝や食後は時間が確保できなくても、夜寝る前なら時間がつくりやすいという方が多いようです。寝る前にはデンタルフロスやワンタフトブラシ・歯間ブラシを使用して、細かい部分までしっかりとケアをしてくださいね。
セルフケアで歯周病を予防して、健康な毎日を過ごそう
歯周病は、知らないうちに進行してしまう病気です。しかも口の中だけでなく、全身の病気とも密接に関わっています。日頃からしっかりとケアをして、歯と体の健康を守っていきましょう。
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
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