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歯ブラシの硬さはどれがオススメ? 毛の種類や特徴を学んで自分に合った物を選ぼう

歯ブラシの硬さはどれがオススメ? 毛の種類や特徴を学んで自分に合った物を選ぼう

歯ブラシは形や大きさ、毛の質など種類がさまざま。「どれが良いか迷う」という方も少なくありません。そこで今回は、毛の種類や特徴など、歯ブラシの硬さにフォーカスして徹底解説。オススメの硬さや磨き方のワンポイントなど、歯ブラシの硬さ選びをサポートします。

2024.09.10 アイテムを知る・使う

歯ブラシの硬さ選びのポイント

歯ブラシの硬さには、毛の細さや長さ、質感やコシが関係しています。歯ブラシの硬さ選びで押さえておきたいポイントを詳しく見ていきましょう。

ポイント① 毛のコシ(反発力)

歯ブラシの毛の硬さには、毛のコシが欠かせないポイントです。歯ブラシでのブラッシングで重要なのが、プラーク(細菌のかたまり)を掻き取ること。ただ磨くだけではプラーク(細菌のかたまり)や汚れを落としきれず、健康な口内をキープできません。

細菌のかたまりであるプラーク(細菌のかたまり)を落とし、歯をキレイな状態に保つことで、むし歯や歯周病の予防ができます。歯ブラシの硬さ選びの際は、しなやかな弾力でプラーク(細菌のかたまり)を掻き取れるような、毛のコシがあるものを選んでください。

ポイント② 毛の素材

歯ブラシの毛はナイロンやPBTと呼ばれる樹脂、天然毛などで作られています。ひと昔前はナイロンが主流でしたが、現在ではほぼ同じくらいになっています。

PBTは、人工毛の素材として歯ブラシで使用されるもの。ナイロンよりもしなやかでコシが強いのが特徴といえます。それに対し、動物の毛を使用して作られた天然毛は、なめらかな質感が特徴です。

硬さの種類にプラスして、毛の素材によっても感触が異なるという点を押さえておきましょう。

歯ブラシの硬さの種類

ここからは、歯ブラシの硬さについて詳しく見ていきます。

硬さの種類は「やわらかい・ふつう・かため」が多い

ひとくちに歯ブラシの硬さといっても、メーカーによって硬さの種類はさまざま。一般的には「やわらかい・ふつう・かため」という3段階に分類されますが、商品によってはさらに細かい分類があります。

(株)オーラルケアのタフト24を例にご紹介します。「やわらかい・ふつう・かため」それぞれの詳細は後ほど詳しく解説するので、あわせてご覧ください。

硬さレベル

特徴

ESS(エクストラ スーパーソフト)
もっともやわらかい

デリケートな歯肉でも磨きやすい

SS(スーパーソフト)
とてもやわらかい

歯肉を傷つけずに磨きやすい

S(ソフト)
やわらかめ

歯肉を傷つけず、プラーク(細菌のかたまり)も落としやすい

MS(ミディアムソフト)
ふつう

ほど良い硬さで磨いた実感を得やすい

M(ミディアム)
かため

汚れは落としやすいが歯肉への刺激には注意

MH(ミディアムハード)
とてもかため

頑固な汚れを落とせる一方で磨き残しも多い

<かための歯ブラシ>メリットとデメリット

かための歯ブラシは、歯や歯肉の病気がなく口内環境に不安がない方や、磨く力をコントロールしてうまく磨ける方にぴったりの硬さです。メリットやデメリットなどを詳しく解説します。

<メリット>頑固な汚れを落とすのに適している

かための歯ブラシは、粘着度が高いプラーク(細菌のかたまり)をしっかりと磨き落とせます。歯や歯肉の病気がなく口内環境に不安がない方や、磨く力をコントロールしてうまく磨ける方に適している硬さです。

汚れを掻き取る力が強いので、ブラシが当たるところは早くキレイになるといったメリットもあります。

<デメリット>磨き残しや歯肉を傷つける可能性がある

しっかり磨ける一方で、ブラシの当たる範囲がそもそも狭く、歯の根元部分や歯と歯の間など細かい部分の磨き残しが多いのもかための歯ブラシの特徴です。また毛の硬さがある分、歯肉を傷つけやすいのもデメリットといえます。

ブラッシングするときのコツと注意点

かための歯ブラシを使っている方は、歯ブラシを広範囲に大きく動かして磨く傾向があります。このブラッシング方法では、磨き残しが増えたり歯や歯肉を傷つけたりと、デメリットが多くなります。

かための歯ブラシを使うときのコツは、必要以上の力でブラシを歯に押し当てないように注意すること。丁寧なブラッシングを心掛けましょう。

かための歯ブラシはこんな方にオススメ
  • 歯や歯肉が丈夫な方
  • 頑固な汚れを落としたい方
  • 磨く力をコントロールできる方

<やわらかい歯ブラシ>メリットとデメリット

やわらかい歯ブラシは、主に歯肉の健康が気になる方にオススメです。ブラッシングのコツや注意点など、詳しく解説します。

<メリット>歯や歯肉をやさしく磨ける

ブラッシングで歯肉を傷つけやすい方や、歯の根元が見えている方にピッタリなのがやわらかい歯ブラシです。ブラッシングを始めたばかりで、歯ブラシに慣れていない子どもの仕上げ磨き用にも良いでしょう。なめらかなコシのある毛質が特徴で、口の中を傷つけずに磨けるメリットがあります。

<デメリット>ネバっとしたプラーク(細菌のかたまり)は落ちない可能性がある

やわらかい歯ブラシは口内を傷つけにくい一方、ネバつきのあるプラーク(細菌のかたまり)を落としにくい点がデメリットといえます。長い時間付着していたものや厚み・ネバつきのあるプラーク(細菌のかたまり)を落とすためには、ブラッシング力や毛のコシが重要です。

ブラッシングするときのコツと注意点

やわらかい歯ブラシは、磨き足りないと感じてつい力が入りやすくなります。余分な力が加わると歯ブラシの毛が寝てしまい、ブラッシングの効果が得られません。

やわらかい歯ブラシを使うときは、細かく動かすようにブラッシングするのがコツです。歯や歯肉を守りつつ、プラーク(細菌のかたまり)をしっかり落とすよう意識して磨いてください。

やわらかい歯ブラシはこんな方にオススメ
  • 歯や歯肉をやさしくケアしたい方
  • 子どもの仕上げ磨き
  • 歯の根元が見えている方

<ふつうの歯ブラシ>メリットとデメリット

多くの方が使用している、ふつうの硬さの歯ブラシ。しかし、ふつうの硬さは本当に自分に合っているのか疑問に感じたことはありませんか? ここでは、ふつうの硬さの歯ブラシについて詳しく解説します。

<メリット>誰でも使いやすい

普段のブラッシングでも出血しない健康的な歯や歯肉の方や、やわらかめよりも少し硬さのある歯ブラシが好きな方は、ふつうの硬さの歯ブラシを選ぶのがオススメです。

比較的多くの方が選んでいるのがふつうの硬さの歯ブラシで、誰でも使いやすい点がメリット。口内トラブルが少なく、歯ブラシの選び方に迷ったらまずはふつうの硬さから試してみるのも良いでしょう。

<デメリット>「硬さ」の感じ方は人による

ひとくちに「ふつう」といっても、硬さの感じ方には個人差や商品差があります。実際に使ってみて「思っていた硬さと違う」と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。また、力の加減によっては歯肉や歯にダメージを与えるおそれもあるため、磨き方にも注意が必要です。使ってみて、合っていないような気がするときには歯科医院に相談をしましょう。

ブラッシングするときのコツと注意点

ふつうの硬さの歯ブラシは、歯を磨いた達成感は得られるものの、それだけでは十分に汚れを落としきれたとはいえません。ブラッシングはどの硬さも共通して、歯の表面に付着しているプラーク(細菌のかたまり)をしっかり掻き出して除去することが大切です。

ブラッシングするときは鉛筆を持つ要領で歯ブラシを持ち、適度な力でやさしく磨きます。歯と歯の間にも細菌がたまっているので、歯ブラシを細かく動かして磨いてください。

ふつうの歯ブラシはこんな方にオススメ
  • 歯や歯肉が健康な方
  • やわらかめでは少しもの足りない方

自分に合う硬さの歯ブラシを選んで口内の健康をキープしよう

適切な硬さの歯ブラシを使うと、歯や歯肉を傷つけずにブラッシングできたり、プラーク(細菌のかたまり)を徹底的に取り除くことができます。その結果、日々口内をキレイに保つだけでなく、むし歯や歯周病の予防にもつながり、年齢を重ねても自分の歯を保てるメリットが。また、健やかな口内の環境を保つことは、ごはんを美味しく食べられたりストレスなく生活できたりと、体全体の健康も支えます。

それぞれの硬さのメリットとデメリットを知り、プラーク(細菌のかたまり)除去の効果などの違いを押さえたうえで、自分に合う歯ブラシを選ぶようにしましょう。

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

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