歯のザラザラはこれで解決! 原因と予防法を知って、ツルツルの歯を手に入れよう
「なんだか歯がザラザラする……」。そう感じることはありませんか? 実は、歯がザラザラする原因はいくつも存在します。この記事では原因から解決まで詳しく解説。歯の表面をザラザラからツルツルに変えるポイントも紹介します。効果的な予防法を知って、美しい歯を目指しましょう。
歯がザラザラする原因とは?
歯がザラザラするのには、いくつもの原因があります。一つひとつ詳しく見ていきましょう。
① 磨き残しによるプラークの付着
歯並びや歯の形が一人ひとり違うように、磨き残しやすい場所も人によって異なります。この磨き残しがちな場所こそ、プラーク(細菌のかたまり)がたまりやすいところ。
プラーク(細菌のかたまり)は3日以上経過すると急激に厚みを増します。そのタイミングで歯のザラつきを感じる人も多いようです。
② 歯石の付着
歯石とはプラーク(細菌のかたまり)が固まったもの。表面は無数の穴があいており、軽石のようにデコボコしています。これが歯の表面に付着することで、ザラザラとした舌ざわりにつながるのです。
歯石がつきやすい場所は、唾液が出る腺の近くである「下の前歯の裏側」や「上の奥歯の表側」。なかでも「歯と歯ぐきの境目」「歯と歯の間」「歯ぐきの中」によく付着します。これらは歯ブラシでのケアが行き届かないうえに、硬くこびりついた歯石は歯ブラシで除去できません。
③ 初期むし歯
初期むし歯とは、歯の表面にまだ穴が開く前の白く濁った状態のことです。この初期むし歯もザラザラを感じる原因になります。
健康な歯が初期むし歯になるまでにかかる期間は3~4週間。その頃には肉眼でも確認できます。自覚症状のないケースが多いですが、プラーク(細菌のかたまり)がつきやすく注意が必要です。
④ 歯の表面の傷つき
歯の表面が傷つくことで、歯のザラつきを感じる場合があります。歯が傷つく原因のひとつが、NGな磨き方による歯みがき。歯ブラシを強く押しつけたり、研磨剤の多い歯みがき粉を使うと、毎日少しずつ傷が増えてしまいます。
⑤ 歯の欠け・割れ
歯が欠けたり割れたりした場合、舌先にはっきりとザラザラ感が伝わってきます。状況によってはザラつきではなく、舌先が引っかかるような尖りを感じることもあるでしょう。
原因は外傷・食いしばり・噛み合わせ・むし歯の進行などさまざま。放置すると、むし歯の悪化や歯神経の炎症による痛みにつながります。
⑥ 詰め物・被せ物が取れている
治療したむし歯の再発などにより、詰め物・被せ物が取れてしまうことがあります。削った歯の形や止めていた接着剤が直接舌先にふれて、歯がザラザラするように感じます。
歯がザラザラしていると、こんなリスクが!?
歯がザラザラのままでは、さまざまな口内トラブルに発展する可能性があります。そのリスクについて詳しく見ていきましょう。
むし歯や歯周病になりやすくなる
歯の表面がザラザラしていると、通常より多くの細菌がついてプラーク(細菌のかたまり)がつくられやすい状態に。細菌をしっかり落とさなければ、むし歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。まずは丁寧な歯みがきを心がけてください。
口臭が強くなる
細菌がつきやすいザラザラの歯は、気になる口臭の原因にもつながります。付着した細菌が食べかすなどを分解する過程で、口臭のもととなるガスを排出するからです。
また細菌の付着によりプラーク(細菌のかたまり)がつくられ、口臭の原因となるむし歯や歯周病を引き起こす恐れも。洗口液(マウスウォッシュ)を活用するなどして、日頃から口内の細菌を少ない状態に保ちましょう。
歯が着色しやすくなる
歯の着色汚れは、色素の強い食べ物・飲み物・たばこの摂取が主な原因。緑茶・紅茶であれば茶渋(カテキン)、たばこであればヤニ(タール)が歯の表面に沈着して起こります。
特に歯の表面がザラザラしていると茶渋やヤニがつきやすい状況に。茶色い着色汚れが目立つと見た目に影響を及ぼします。歯みがきや水で口をゆすぐなど、汚れが蓄積しないうちに早めの対策が大切です。
歯のザラザラを解決・予防する効果的な方法
歯のザラザラは歯科医院のプロケアを必要とするものもあれば、毎日のセルフケアで解決できるものもあります。ここではザラザラの原因に応じた、具体的な治療法・予防法をいくつかお伝えします。
【プロケア】クリーニングや適切な治療でザラザラ解消へ
「着色汚れ・歯石」が付着したザラザラは、自宅でのケアではなかなか落とせません。歯科医院で定期的に取り除いてもらい、歯の表面をなめらかに整えてもらいましょう。
また「詰め物・被せ物が取れた」「歯が欠けた・割れた」ことによるザラつきも自分では解決できません。そのまま治療せずにいると、むし歯の進行など次なるトラブルを引き起こすことも。必ず歯科医院で受診するようにしてください。
【セルフケア】アイテムを使い分けてしっかり予防!
どうしても磨き残しが多くなる場所には、ザラザラの原因となる細菌が多くひそんでいます。大切なのは、その場所に応じて適切なアイテムを使い分けること。以下ではアイテムの効果的な使い方を紹介します。毎日のケアの参考にしてみてください。
ワンタフトブラシ
ワンタフトブラシとは、毛束がひとつの歯ブラシのこと。磨き残しがちな「歯のカーブした部分」「下の歯の舌側」など、ザラザラを感じやすい場所に最適なアイテムです。
使う際はゴシゴシと強く磨かずに、小さくクルクルと動かすのがコツ。プラーク(細菌のかたまり)を粉砕して落とすので、歯や歯ぐきに負担をかけずにケアできます。
デンタルフロス
「歯と歯の間」は舌でふれられないためなかなか気づけませんが、ケアをしないとザラザラした状態になりプラーク(細菌のかたまり)がたまってしまいます。このザラザラを取り除けるのがデンタルフロスです。
まずは歯と歯の間にフロスを通し、歯ぐきの中1~2mmまで入れます。そのまま歯にしっかりと沿わせて、プラーク(細菌のかたまり)をこすり取るようにしてください。1日に1回はフロスを通すようにしましょう。
3列ブラシ
一般的な歯ブラシを使うとき、「かため」を選んでいませんか? 使い続けていると歯が傷つくだけでなく、磨き残しが増えてザラザラの原因に。ザラザラを防ぐには「やわらかめ」がオススメです。
ただし、単にやわらかいだけではプラーク(細菌のかたまり)を落とす力が弱まり、磨き残しが増える恐れがあります。「やわらかさ」に加えて、細菌をしっかり取り除く「コシの強さ」を兼ね備えた歯ブラシを選びましょう。
歯みがき粉
研磨剤が多く含まれている歯みがき粉で磨き続けると、歯の表面を傷つけてザラザラの原因に。研磨剤無配合のものや、歯の修復が期待できる成分が配合されたものがオススメです。
また、研磨剤に加えて力強いブラッシングも歯を傷つける原因になります。歯みがきのときには力加減を調整するなど心がけてください。
ザラザラの歯とお別れして、笑顔あふれる毎日を送ろう
歯の表面のザラザラは、歯みがきの前後に舌でふれると確認できます。歯みがきをしたのにザラザラするときは、まだプラーク(細菌のかたまり)が除去できていない可能性が。もう一度その場所を狙ってケアしてみましょう。
セルフケアでザラザラが解決できないときは、歯科医院で一度診てもらうことをオススメします。ツルツルの歯を手に入れ、美しい口元で素敵な毎日を送ってください。
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
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