新しい歯ブラシで新年を迎えよう! 年末年始の歯ブラシ買い替えポイント
何かと忙しくなる年末年始。新しい年を迎える前に、歯ブラシを買い替えませんか? この記事では、年末年始に歯ブラシを買い替える理由やおすすめの商品、お手入れの仕方や保管方法などを紹介します。新年に向けて、口の健康づくりをスタートさせましょう!
年末年始に歯ブラシを買い替える3つのメリット
年末年始は、毎日使う生活用品を新調するのに絶好のタイミングです。また家族がそろって過ごすことが多いため、一緒に歯ブラシを買い替えればみんな揃ってセルフケア環境を整えることができます。
そのほかにも、年末年始に歯ブラシを買い替えるメリットには次のようなものがあります。
メリット① 新たな気持ちになる
清潔で新しい歯ブラシを使って歯みがきをすると、とても気持ちがいいですよね。年明けのタイミングであれば、さらに気分も一新。1年のみがき始めは、新しい歯ブラシでスタートさせましょう。
メリット② 食べ続けがちな口内を清潔にできる
親戚が一堂に集まり、楽しくおしゃべりする機会も多い年末年始。お酒を飲んでうっかり寝てしまったり、おせち料理やお菓子を食べ続けたりすることもあるのではないでしょうか。
ご存じのように口の中に汚れがとどまっている時間が長いと、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。そのうえ歯ブラシが古いと、正しく歯みがきをしてもなかなかプラーク(細菌のかたまり)を落とせず、より虫歯や歯周病になるおそれが。
汚れがちな年末年始の口内こそ、新しい歯ブラシでプラーク(細菌のかたまり)をしっかり落としましょう。
メリット③ 清潔感のある生活をスタートできる
年末といえば大掃除。もともとは「歳神様(としがみさま)」をお迎えするための準備だったそうです。
そんな大掃除に合わせて、歯ブラシも一新してみてください。すがすがしく清潔感のある1年をスタートできます。
買い替えのときに見直そう! 歯ブラシの選び方ポイント
年末年始は大掃除や買い物に忙しく、なかなか歯ブラシの買い替えまで手が回らないかもしれません。歯ブラシは毎日使うものなので、今年のうちに忘れず交換しましょう。
せっかく買い替えるなら、効果的に効率よくプラーク(細菌のかたまり)を落とせるものを選びたいですよね。よりしっかりと口内をケアできるように、買い替えのときに見直したいポイントを紹介します。
① 3列歯ブラシ
一般的によく使われている3列歯ブラシ。選ぶときには、次の3つをチェックしてください。
毛がやわらかく、コシがあるもの
毛が硬すぎるとしならないため、細かい部分のプラーク(細菌のかたまり)を落とすのが難しくなります。また歯や歯ぐきへの当たりが強く、負担が大きくなってしまうことも。かといって毛がやわらかすぎると、プラーク(細菌のかたまり)を落とす力が弱くなります。
おすすめは「毛がやわらかく、コシがあるもの」です。やわらかくてコシ(しなった毛が元に戻ろうとする力)があれば、歯や歯ぐきをいたわりながらもプラーク(細菌のかたまり)をしっかり落とすことができます。
毛の密度が高めのもの
1束の密度が高いと、たくさんの毛が歯をしなやかに包み込んでプラーク(細菌のかたまり)を落とすことができます。毛がスカスカしているものよりも、高密度のものを選んでください。
ハンドルが真っすぐのもの
比較的どんな場所でもケアしやすいのは、シンプルなストレートハンドルです。
ハンドルが複雑な形をしていると、磨く場所によっては持ち方を変える必要が。また毛が届きにくい部分ができてしまい、磨き残しの原因になることもあるのです。
そのほかにもチェックする項目として「ヘッドの大きさ」などもありますが、いずれの場合も口内の状態や手の大きさなどに合わせて選ぶと、効果的に磨けます。
② 歯間ブラシ
歯と歯のすき間に横から差し込むようにして使う歯間ブラシ。すき間が広い方には最適なアイテムです。
ただし正しいケアを続けることで健康な歯ぐきになると、すき間の広さは変わります。すき間の広さに適していない歯間ブラシを使っていては、歯や歯ぐきをかえって傷めてしまうことも。ブラシが細すぎると磨き残しが増え、太すぎると歯を削ってしまう可能性があります。
もし使い始めたときから同じサイズの歯間ブラシを使っているなら、買い替えのタイミングでサイズを見直してみてください。
新しく取り入れよう! 歯みがき効率を高めるケアアイテム一覧
歯みがきを効率よく行なうためには一般的な3列歯ブラシだけではなく、他のアイテムと組み合わせることが大切です。ここでは、3列歯ブラシにプラスすると良いケアアイテムを紹介します。
磨き残しを減らし、歯に負担をかけず短時間でキレイにするために、買い替えのタイミングで新しいアイテムを試してみましょう
ワンタフトブラシ
「毛束が1つ」のブラシです。ペンのように小さいので小回りが利き、3列歯ブラシでは届かない場所もしっかり磨けます。歯ブラシとは、形もメカニズムもまったく異なるアイテムです。
使い方はとても簡単です。磨きたい場所にピタッと当てて、その場で小さくクルクル。すると毛先がプラーク(細菌のかたまり)を粉砕して吸い上げるので、歯がキレイになります。
実際に使うと、「磨いてすぐに歯のザラザラがなくなった!」「舌で触るとザラザラしていたのは磨き残しだったんだ」と気づく方も多いはず。手軽に始められるので、新しく取り入れるアイテムにぴったりです。
デンタルフロス
3列歯ブラシでもワンタフトブラシでも届かない、“歯と歯の間”と“歯と歯ぐきのすき間”をケアできるのが、デンタルフロスです。特に“歯と歯ぐきのすき間”は、デンタルフロスでしか落とせないといっても過言ではありません。
デンタルフロスには、ホルダータイプや指巻きタイプなどさまざまな形状のものがありますが、「歯ぐきに触れても痛みのない糸」を選ぶのが好ましいです。なかでも糸がフワッと広がるものは、痛くないうえにプラーク(細菌のかたまり)をしっかりからめとることができます。
「難しい」「面倒くさい」と思われがちなデンタルフロス。年明けのタイミングで、毎日のセルフケアにプラスしてみてはいかがでしょうか。
歯みがき粉
「歯みがき粉なら、毎日使っているよ」という方は多いでしょう。市販されている歯みがき粉には、研磨剤が含まれているものが多くあります。
研磨剤とは、日常的な歯の着色汚れを落とすために配合されている成分です。ただし歯みがき粉に研磨剤が過剰に入っていたり、硬い歯ブラシや強い力と組み合わさると、歯を傷つけてしまうことも。普段使っている歯みがき粉にどのくらい研磨剤が配合されているか、確認してみましょう。
研磨剤のほかに、歯みがき粉にはフッ素や殺菌成分なども配合されています。新しい年を迎えるにあたって配合成分をチェックし、健康できれいな歯を目指しませんか。
デンタルリンス・マウスウォッシュ
洗口液には、歯みがき前に使う「液体歯みがき(デンタルリンス)」と、歯みがき後に使う「洗口液(マウスウォッシュ)」があります。
液体歯みがき(デンタルリンス)はいわゆる歯みがき粉と同じもの。歯みがき前に口内に行き渡らせて、その後歯ブラシで歯を磨きます。
洗口液(マウスウォッシュ)は仕上げ用です。歯みがき後に使い、歯ブラシでは行き届かない部分や口の中に存在する細菌を洗い流します。
デンタルリンスやマウスウォッシュにはいろいろな成分が入っていますが、刺激が強いと粘膜へのダメージにつながることも。刺激の強いものを長期間使用するのは避けましょう。新しく取り入れるなら、使用目的を考慮して自分に合ったものを選んでください。
歯ブラシを買い替える際の注意点と、正しいお手入れの方法
毎日の歯みがきは、歯と口の健康を守るためにとても重要です。だからこそ知っておきたいのが、歯ブラシを買い替えるタイミングとお手入れや保管の方法。清潔な歯ブラシで、口の中をキレイにしましょう。
理想的な歯ブラシの買い替えサイクル
歯ブラシは、どのくらいの間隔で買い替えれば良いのでしょうか? まずは理想的な歯ブラシの買い替えサイクルを紹介します。
【1ヶ月】を目安に買い替えよう!
歯ブラシは年末年始だけでなく、1ヶ月に1回を目安に買い替えましょう。ただし個人差があるので、もっと早く交換が必要になる方もいます。
買い替えのタイミングは次の2つです。
・毛先が広がったら
・毛のコシがなくなったら
また1ヶ月経っていなくても、風邪やインフルエンザなどに罹った後は清潔な歯ブラシに交換するのがおすすめです。
歯ブラシを1ヶ月で買い替えたほうが良い2つの理由
どうして歯ブラシを1ヶ月で買い替えたほうが良いのでしょうか。一番大きな理由は、「プラーク(細菌のかたまり)を落とす力が弱まるから」です。使い続けていくうちに歯ブラシは劣化するため、1ヶ月以上毎日使用した歯ブラシでは効果的にプラーク(細菌のかたまり)を落とせなくなります。
もう1つの理由は、「細菌が繁殖して不衛生になるから」です。歯ブラシは口内の細菌だけでなくホコリや雑菌などがつきやすいため、1ヶ月以上使い続けると歯ブラシ自体が不衛生な状態になってしまいます。そのまま使い続けると、雑菌を口の中に広げてしまいかねません。
正しいサイクルで買い替えて、清潔な歯ブラシで歯を磨きましょう。
歯ブラシの正しいお手入れと保管方法
買い替えた歯ブラシの清潔さを長続きさせるためには、どんなお手入れと保管を心がけたら良いでしょうか? 正しいお手入れと保管方法を紹介します。
使った後は水でしっかり洗い流す
歯ブラシは、使い終わったらすぐに水でしっかり洗い流してください。サッと濡らす程度では、歯みがき粉や食べかすがブラシの間に残ってしまいます。
かといって、指で無理に開いてゴシゴシこすると毛先が広がってしまうことも。指で水を遮らないようにしながら、さまざまな方向から毛に流水を当てて洗ってください。
乾燥しやすい場所で保管する
歯ブラシを使った後は、風通しの良い乾燥した場所で保管しましょう。湿ったままでは、雑菌が繁殖しやすくなります。
また、保管の際は家族の歯ブラシとは接触しないように注意してください。1本ずつ立てられる歯ブラシスタンドを使うなど、スペースを確保することが望ましいです。
外出先で使う歯ブラシをしまうときは、しっかり水で洗った後、清潔なティッシュやタオルなどで軽く拭いてからケースへ。なるべく水気を残さないよう心がけてください。
年末年始に歯ブラシを買い替えて、すがすがしいスタートを
年末年始は新しい歯ブラシを購入して、新たな気持ちで口のケアを始める絶好のタイミングです。あなたにぴったりのケアアイテムを選んで、すがすがしい気持ちで新しい年を迎えましょう!
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
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