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歯に付いたタバコのヤニを取りたい! 白くする方法を知って思いきり笑える歯へ

歯に付いたタバコのヤニを取りたい! 白くする方法を知って思いきり笑える歯へ

タバコによる歯のヤニ汚れを取り除きたい。そう思っている喫煙者の方は多いのではないでしょうか? 喫煙習慣は、歯の着色を引き起こします。そこで今回は、歯に付いたヤニ汚れを取り除いて白くする方法を紹介します。ヤニ汚れの付着を防ぐ方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

更新日: 2024.01.16 美しい口元を目指す

タバコを吸うと歯にヤニ汚れが付く仕組み

タバコを吸うと歯にヤニ汚れが付くのは、ヤニに含まれるタールという物質に原因があります。歯の表面を覆うペリクルという薄い皮膜がタールと結びつくことで、歯にヤニ汚れが付いてしまうのです。

見た目で分かるような頑固なヤニ汚れは、セルフケアでは落とすことが難しくなります。

ヤニ汚れが固まって除去しにくくなるまでの時間は、喫煙の頻度やタバコの本数によって異なります。タバコを吸う頻度や本数が多いほどヤニ汚れが何層にも重なるため、除去しにくい頑固な着色汚れとなるのです。

歯に付いたヤニ汚れを取り除く方法

ヤニ汚れは歯が茶色く見え、笑顔の印象を変えてしまうこともあります。歯に付いたヤニ汚れを取り除くためには、どうしたら良いのでしょうか?

ここでは、歯の表面に付いたヤニ汚れを落とす方法を紹介します。歯医者さんで行なう方法とセルフでできる方法の2種類をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

歯医者さんで着色汚れを取り除く

歯の表面に付いたヤニ汚れは、歯医者さんで掃除してもらうことで取り除けます。

歯医者さんでは研磨剤を用いて歯をクリーニングします。まず粒子の粗い研磨剤でしつこいヤニ汚れを掃除した後に、粒子の細かい研磨剤で歯をなめらかに整えます。

粒子の粗い研磨剤は、ヤニによる着色汚れを磨き落とす力は強いものの歯の表面に傷をつけてしまうことも。歯に傷がついたままだと着色しやすくなるため、歯をなめらかに磨きあげる段階までしっかりと処置してもらうことが大切です。磨きあげた後、着色しにくい状態になるようトリートメントケアをしてもらうと良いでしょう。

ヤニ汚れを歯医者さんで掃除してもらっても、喫煙習慣がある限り再度汚れは付着します。ヤニ汚れは禁煙をすれば起こりません。完全に禁煙する・1日の本数を減らすなどの工夫を取り入れてみてください。

喫煙をされる方は、定期的に歯医者さんでクリーニングしてもらう必要があります。詳しい頻度については、かかりつけの歯医者さんで相談してください。

ヤニ汚れを取り除いた後はホワイトニングという選択肢も

歯医者さんでヤニ汚れを掃除してもらうと、歯の表面の着色汚れが落ちて元の歯の白さになります。歯医者さんでの掃除後にもっと歯を白くしたいと感じた場合は、ホワイトニングを検討すると良いでしょう。

ホワイトニングにはオフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・二種類のホワイトニング併用の3種類があるので、自分に合った方法を選んでください。

種類

特徴

メリット

デメリット

オフィスホワイトニング

歯医者さんで行なう

即効性が高い

色戻りしやすい

ホームホワイトニング

自宅で行なう

費用を抑えられる

色戻りしにくい

白くなるまでに時間がかかる

二種類のホワイトニングの併用

歯医者さんと自宅で行なう

即効性と色戻りのしにくさの両方が叶う

費用が高い

ヤニ取りに効果的な歯みがき粉を使う

歯に付いたヤニ汚れをセルフケアするには、ヤニ取りに効果的な成分が入った歯みがき粉を使うのがオススメです。時間が経った頑固なヤニ汚れは取り除けませんが、付いて間もないヤニ汚れであれば市販の歯みがき粉を使うことで取り除ける可能性があります。

ヤニ汚れのケアに効果的な成分
  • ポリリン酸ナトリウム
  • ポリエチレングリコール
  • ポリビニルピロリドン

ヤニ取りに効果的な歯みがき粉の中には、粒子の大きい研磨剤が配合されているものや研磨剤の配合量が多いものもあります。研磨剤によって歯に傷がつくと、さらにヤニ汚れが付きやすくなるため注意してください。

ヤニ取りのために重曹で歯を磨く方法もありますが、ヤニ汚れで明らかに歯が着色している場合は、セルフケアで対応するのには限界があります。歯医者さんで汚れを除去してもらい、キレイな歯をキープする方法を教えてもラうのがオススメです。

歯にヤニ汚れが付きにくくなる方法

歯に付くヤニ汚れを軽減するには、どうしたら良いのでしょうか?ここでは、歯にヤニ汚れが付きにくくなる方法を紹介します。

禁煙を検討する

歯のヤニ汚れを防ぐには、禁煙するのが最もオススメな手段です。ヤニ汚れの原因となる喫煙をやめることで、歯にヤニ汚れが付く心配が一切なくなります。

喫煙は歯周病のリスクを高める原因にもなるので、禁煙することで歯の白さだけでなく口内の健康も守りやすくなるでしょう。

ヤニ取りパイプを使う

ヤニ取りパイプを使うと、歯にヤニ汚れが付きにくくなります。ヤニ取りパイプは、タバコの吸い口にはめて使用するアイテムです。ヤニ取りパイプを使うことで喫煙時に吸い込むタールやニコチンをカットできるので、ヤニによる着色を最小限にとどめられます。

ヤニの原因成分が含まれないタバコに変更する

歯にヤニ汚れが付くのを防ぐには、ヤニの原因成分が含まれないタバコに変更するのもオススメです。紙タバコを吸っている方は、タールやニコチンが含まれない電子タバコに変えるだけで歯のヤニ汚れを軽減できます。

歯に傷をつけないようにする

ヤニ汚れを防ぐには、歯に傷をつけないようにすることも大切です。歯に傷があると傷の中にヤニ汚れが入り込み、歯が着色しやすくなるため注意しましょう。

歯の表面の傷は、セルフケアの際についてしまうことがあります。歯を磨くときには、次の3点に気をつけてください。

歯みがきの力加減に注意する

歯みがきの際は力加減に注意しましょう。歯ブラシを持つ力が強すぎると、歯に細かい傷をつけてしまいます。歯ブラシを手のひらで握り込むように持つと力が入ってしまうので、鉛筆を握るように持ってください。

ゴシゴシ磨くと歯だけでなく歯ぐきにも負担をかけてしまうため、やさしい力で磨きましょう。

研磨剤入りの歯みがき粉を避ける

歯みがき粉を選ぶときは、研磨剤入りのものを避けるのがオススメです。研磨剤は歯に傷をつけてしまいます。ホワイトニング効果のある歯みがき粉には、着色汚れを削り落とす目的で研磨剤が配合されているものが少なくないので注意してください。

ヤニ汚れを気にしてホワイトニング用の歯みがき粉を使う場合は、「研磨剤フリー」などの表記があるものを選ぶと歯に傷をつける心配がなくなります。

歯の細かい傷を埋める成分入りの歯みがき粉を使う

歯みがき粉を選ぶときには、すでについてしまった細かい歯の傷を埋める成分に注目するのもオススメです。

歯の傷を埋めることで紙面がなめらかになり、ヤニ汚れが付きにくくなるので歯の着色が気になりにくくなるでしょう。

こまめに歯みがきをする

歯にヤニ汚れが付くのを防ぐには、こまめな歯みがきも効果的です。ヤニ汚れが歯に定着する前に歯みがきをすることで、着色を抑えられます。

ヤニによる着色だけじゃない! タバコが歯や歯ぐきに与える影響

タバコが口内環境に与える害は、ヤニによる着色だけではありません。喫煙を続けていると、歯や歯ぐきの健康をおびやかすこともあります。ここでは、タバコが歯や歯ぐきに与える影響を紹介するので、ぜひチェックしてください。

歯ぐきが黒っぽくなる

タバコを吸っている人は、歯ぐきが黒っぽくなることがあります。タバコに含まれるニコチンによって歯ぐきの毛細血管が収縮し、血流が悪化することで歯ぐきの血色が悪くなってしまうのです。

またタバコに含まれるタールはメラニン色素をつくり出すため、歯ぐきの色を悪くします。健康な歯ぐきはピンク色をしていますが、喫煙者の歯ぐきはニコチンやタールといった物質のせいで黒ずんだ色になりがちです。

歯周病のリスクを高める

喫煙習慣は、歯周病のリスクを高める原因となることも分かっています。タバコによって歯ぐきの血流が悪くなると、歯ぐきに栄養が行き渡らず免疫力の低下を引き起こすのです。その結果、歯周病が発症・進行しやすくなります。

喫煙によって唾液の量が減ることも、歯周病菌が増えやすくなる原因のひとつです。また唾液の分泌量が減ると、歯周病菌だけでなくむし歯菌も繁殖しやすい状態に。口臭が強くなる原因にもなり、口内の健康に大きな影響を与えかねません。

さらに、喫煙によって歯ぐきの血管が収縮していると、歯ぐきからの出血や腫れといった歯周病の自覚症状に気づけない可能性が高くなります。歯周病が無自覚のまま進行して発見が遅れると、気づいたときにはかなり症状が進行していることも。

喫煙は、歯周病の早期発見や早期治療の妨げにもなってしまいます。口内の健康を考えるなら、タバコはできるだけやめるのがオススメです。

ヤニ汚れを取り除き、白くキレイな歯で思いきり笑おう

今回は、ヤニ汚れを取り除いて歯を白くする方法を紹介しました。歯に付いたヤニ汚れを取り除くには、歯医者さんでクリーニングを受けるのがオススメです。またタバコ選びやセルフケアのやり方を見直すなどして、ヤニ汚れの付着を防ぐようにしましょう。

タバコの害は歯の着色だけでなく、歯や歯ぐきにさまざまな悪影響をおよぼします。口内を健康に保ちたい方は、禁煙を検討してみてくださいね。

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

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