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歯列矯正にかかる値段はどれくらい? 装着する器具の種類や金額の相場を徹底解説!

歯列矯正にかかる値段はどれくらい? 装着する器具の種類や金額の相場を徹底解説!

歯列矯正を始めたいけれど、具体的な値段がわからず治療に踏み切れない方も多いのではないでしょうか? そこで本記事では歯列矯正にかかる費用を、装着する器具の種類別に紹介します。費用の内訳や支払い方法についても解説するので、歯列矯正を検討している方は参考にしてください。

更新日: 2023.09.19 美しい口元を目指す

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

歯列矯正をするメリットとは?

歯列矯正とは、矯正装置を装着して歯並びを改善する治療です。歯列矯正は子どものうちに済ませる方も多いですが、歯並びにコンプレックスを感じている方が大人になってから始めることも珍しくありません。

歯列矯正は自費治療となるため治療費が高く、さらに治療が完了するまでに平均で1年以上かかることも。しかし、歯列矯正をするメリットはたくさんあります。ここからは、歯列矯正を始めるメリットを紹介します。

メリット① 歯並びが良くなると見た目の印象が変わる

食事や会話の際に、口元に目がいくことはありませんか? 口元は思っているよりも注目が集まる場所。歯並びは見た目の印象を左右する1つの要素です。

歯並びがキレイだと清潔感が増し、表情が豊かになり笑顔も多くなることから、良い印象を持たれやすくなります。また歯並びが悪いと、コンプレックスを抱えてしまいがちです。

歯並びがキレイになれば、自分に自信を持てたり第一印象のアップにつながります。メンタルにも印象にも良いことがたくさんありそうですね。

メリット② 口の健康を保ちやすくなる

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくい場所が増え、磨き残しが多くなります。歯みがきが十分にできないと口内にプラーク(細菌のかたまり)がたまり、むし歯や歯周病などのトラブルにつながりやすくなるのです。

つまり歯並びが良くなると、歯みがきがしやすくなり磨き残しが減るということ。磨き残しが少なくなれば、むし歯や歯周病などのトラブルを予防しやすくなります。

子どものうちに歯列矯正をするのがオススメ

大人が歯列矯正を行なう場合は、全体の治療費が50万円以上かかることも珍しくありません。しかし子どものうちから始めれば、10万~50万円程度に金額を抑えられます。

子どもの歯列矯正は、12歳までの第一期治療と12歳以降の第二期治療に分かれていることが特徴です。値段は第一期治療のほうが安く済みますが、第一期治療だけで終わることはほとんどありません。多くの場合は、第二期治療まで継続して行ないます。

第一期治療と第二期治療の目的
  • 第一期治療…あご骨の上下のバランスを整え、永久歯がキレイに生えるスペースをつくる
  • 第二期治療…永久歯を動かして、歯並びをキレイに整える

金額的なことを考えると、歯列矯正は子どものうちに済ませておくと負担は少なく済みます。しかし大人になってからでも歯並びは整えられるので、歯並びにコンプレックスを感じている方は年齢に関係なく歯列矯正を検討してみてください。

大人の歯列矯正でかかる値段の相場

歯列矯正は、使用する器具の種類や矯正する範囲によって値段が大きく変わります。また歯並びの状態によって治療法が変わってくるため、実際の金額は歯列矯正をする際に歯科医院に確認することが大切です。

ここからは、装着する器具の種類に応じた治療費の目安を解説します。歯列矯正にいくらかかるか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正

表側矯正

ワイヤー矯正とは、ワイヤーとブラケットという器具を歯の表面に装着して、歯並びや噛み合わせを矯正する治療法です。ワイヤーで歯に力を加えて歯並びを改善します。

ワイヤー矯正の平均的な値段は、60万~100万円程度です。ワイヤー矯正は矯正部分が目立つというデメリットはありますが、ほかの歯列矯正の方法と比較すると値段は安価といえます。

最近では、歯列矯正していることが周囲に分かりにくい種類のワイヤーも登場しています。歯列矯正をしている部分を目立たせたくない方は、歯科医院でどのようなワイヤーを使用しているのか尋ねてみましょう。

裏側矯正

裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットを取り付けるワイヤー矯正の一種です。矯正装置を付けていることが周囲に気づかれにくいため、接客業などに携わっている方には良いかもしれません。ただ、裏側に器具が付くため話しにくくなる可能性もあります。歯並びによっては裏側に付けられない場合もあるので、しっかり歯科医院で相談してみてください。

裏側矯正の平均的な値段は100万~150万円で、表側矯正と比べると高くなるケースが多いです。裏側矯正のデメリットとして歯みがきがしにくい、装置が舌に当たり口内炎ができやすい、話しにくくなるなどが挙げられます。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正とは、上の歯に裏側矯正、下の歯に表側矯正と上下で器具を分ける治療法です。器具が目立ちにくくなることに加え、口内の違和感が少ないメリットがあります。

ハーフリンガル矯正の値段の相場は、80万~130万円程度です。ただしハーフリンガル矯正は、対応していない歯科医院が多いです。また口内の状況によっては対応できないケースもあるので、ハーフリンガル矯正を希望する場合はあらかじめ歯科医院に確認しておきましょう。

部分矯正

部分矯正とは、歯並びが悪い特定の歯だけを部分的に矯正する治療法です。一部分にだけ器具を装着するため、全体を矯正するよりも値段を抑えられるメリットがあります。

部分矯正の値段の相場は、30万~60万円程度です。ただし、部分矯正ができるかどうかは歯並びによって異なるため、希望を伝えてもかなわないことがあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とはワイヤーやブラケットを使用せず、透明なマウスピースを装着する治療法です。個々にあわせたマウスピースを、1~2週間に1回交換しながら歯並びを治していきます。

マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも目立ちにくいため、近年では人気を集めている治療法です。値段の相場は50万~150万円程度で、ほかの歯列矯正の方法と比較すると治療期間が長くなります。

歯列矯正でかかる費用の内訳

歯列矯正は、どのような内訳で値段が設定されているのでしょうか。ここからは、歯列矯正でかかる費用の内訳を解説します。

カウンセリング料

歯列矯正の治療を始める第一歩として、歯科医師からカウンセリングを受けるのが一般的です。カウンセリングで疑問を解消したうえで、治療を始めるか判断します。

初回はカウンセリング料がかかるのが一般的です。なかには無料でカウンセリングを行なっている歯科医院もあります。具体的な金額を知りたい方は歯科医院のWebサイトを確認したり、事前に問い合わせたりしましょう。

精密検査・診断料

歯列矯正を始める前には、歯の状態を確認する精密検査を行ないます。これはレントゲン撮影や口内の写真撮影、MRIなどを使用する検査で、適切な歯列矯正を行なうために必要なステップです。

この検査でむし歯や歯周病があれば、先にそちらを完治させてから歯列矯正に移ります。治療が必要な場合は、むし歯や歯周病の治療費が別途かかる点に注意してください。

矯正治療料

矯正治療料とは、歯列矯正で使用する器具を取り付けるための費用です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、器具の種類によって変わります。

ワイヤー矯正の中でも表側矯正や裏側矯正、ハーフリンガル矯正などの違いでも費用は変わります。どの治療でいくらかかるのか、事前に金額を把握しておくことが大切です。

調整料・処置料

調整料・処置料とは、歯列矯正の器具を装着した後に発生する費用です。歯を動かすために月1回程度、装置を調整する必要があります。調整の期間は歯の状況によって変わりますが、1回あたり3000~5000円が値段の相場です。

費用はその都度払う場合と一括で払う場合があり、歯科医院によって支払い方法は異なります。

保定装置料

歯列矯正を終えた後は歯を支える骨が不安定になっていることから、歯並びがもとの状態に戻る「後戻り」が起こりやすくなります。後戻りを防ぐために、歯並びを安定させる保定装置(リテーナー)の装着が必要です。

保定装置料は保定装置(リテーナー)を取り付けるための費用で、装置の種類によって値段が異なります。歯に取り付けるタイプや、取り外し可能なタイプがあります。具体的な値段は歯科医院で確認しましょう。

なお保定装置料は、矯正治療料に含まれている場合もあります。

保定観察料

保定観察料は歯列矯正後の診察でかかる費用です。歯列矯正後の診察では、後戻りしていないか・歯並びが安定しているかを確認します。

保定観察期間は、一般的に数ヶ月~1年ほどです。歯の状態によって期間が異なるため、詳しくは歯科医院に確認してください。

1回の診察にかかる金額は、~5000円程度です。保定観察料が矯正治療料に含まれている場合もあります。

歯列矯正にかかる治療費の支払い方法

歯列矯正は値段が高額です。そのため歯科医院で提示された見積もりを見て、支払いに不安を感じる方も多いでしょう。基本的に歯列矯正の支払いは、一括払いと分割払いのどちらかを選択できます。

ここからはそれぞれのメリット・デメリットを紹介するので、支払い方法で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

方法① 一括払い

こちらは全体の治療費を一括で支払う方法です。

見積もりには、追加治療費が含まれていない場合があるので注意しましょう。歯列矯正の期間が延びた際は、別途支払いが必要になることもあります。

方法② 分割払い

まとまった金額を用意するのが難しい場合は、デンタルローンやクレジットカードの分割払いの利用も可能です。月々の支払いは少額で済みますが、利子がつくので慎重に検討してください。

そのほか、歯科医院独自の分割払い制度を利用する方法もあります。

装着する器具ごとの値段の相場を知り、自分に合った治療をしよう

歯列矯正の値段は、治療の方法や歯並びの状態によって金額が変わります。まずは自分の歯の状態を把握し、キレイにするためにはいくらかかるのかを把握することが大切です。

具体的な値段を知るためには、実際に歯科医院に行ってカウンセリングを受ける必要があります。カウンセリングでしっかりと要望を伝え、治療に関する説明を納得するまで聞きましょう。説明を聞いたうえでベストだと感じた方法を選択することが、後悔のない治療につながります。

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