ホワイトニングの費用の相場って? 治療の種類と料金を知って清潔感ある白い歯を叶えよう
ホワイトニングに興味があるけれど、「実際にいくら費用がかかるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、ホワイトニングの一般的な費用の相場を紹介します。また、治療方法や歯科医院の選び方など、ホワイトニングの費用を見極めるうえで大切なポイントもあわせてご確認ください。
ホワイトニングってなに?
ホワイトニングとは、専用の薬剤を使って歯を白くする施術です。具体的には、歯の色素を漂白する治療と、歯の表面の付着物を溶かして落とす治療があります。まずはホワイトニングで使用する薬剤や、ホワイトニングの種類など基礎情報を見ていきましょう。
ホワイトニングの基礎知識
①薬剤
ホワイトニングで使用する薬剤は、過酸化水素や過酸化尿素などが一般的です。薬剤の一部は医療資格を持ったスタッフしか取り扱えませんが、歯の表面の汚れを落とす薬剤は市販の歯みがき粉にも配合されています。
目的が歯の漂白か、歯の表面に付いた汚れを落とすかで使う薬剤が異なります。いずれの場合も要望をしっかりヒアリングしたうえで、歯科医院が適切な薬剤を選んでくれます。
②ホワイトニングの種類と方法
ホワイトニングには、歯科医院で施術を受ける方法と、自宅で行なう方法があります。歯科医院で受ける施術はオフィスホワイトニング、自宅で薬剤を塗布する施術はホームホワイトニングです。
どちらも歯の漂白や、歯の表面に付着した汚れを落とす効果が期待できます。清潔感のある白さを目指しつつ、いつまでにキレイにしたいかを見据えて選ぶようにしましょう。
オフィスホワイトニング |
歯科医院で薬剤を塗布し、レーザー照射する |
ホームホワイトニング |
自宅でマウスピースを使って薬剤を塗布する |
種類① オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは薬剤を1本1本の歯に塗布し、レーザー照射を行なう治療方法です。高濃度の薬剤は即効性が期待でき、処置後すぐにホワイトニングの効果を実感できます。一方で、個人差はあるものの後戻りが早いと感じる方も。
治療を重ねると、その分費用もかかります。色素の濃い飲食物を避けるなど、毎日のケアとして後戻りを遅らせるための対策も大切です。
メリット |
・即効性が期待できる |
デメリット |
・歯科医院へ通う頻度が多く手間がかかる |
種類② ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは歯科医院で自身の歯型を取ったのち、自宅で歯に薬剤を塗布する方法です。一般的に、オフィスホワイトニングよりも効果の持続期間が長いといわれています。一方で、自分で薬剤を塗布する手間や薬剤の取り扱いには注意が必要です。
マウスピース代と薬剤費など初期費用がかかるものの、効果の持続期間を考えるとオフィスホワイトニングよりも費用を抑えられるメリットがあります。
元の歯の色や治療後のケアなどによって経過には個人差があるので、オフィスホワイトニング同様に黄ばみの後戻り対策をしておくと良いでしょう。
メリット |
・一般的に効果の持続期間が長い |
デメリット |
・理想の白さを感じるまでに少し時間がかかる ・自分で施術する手間がかかる |
種類③ オフィスとホームの併用
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを両方行なう方法もあります。効果の即効性と持続期間の長さの両方が期待でき、早く白くしてその効果を持続したい方にオススメです。一方で費用が高額になりやすいため、歯科医院のアドバイスを聞いてホワイトニングの種類を選ぶと良いでしょう。
メリット |
・即効性が期待できる |
デメリット |
・費用が高額になる |
【ホワイトニングの選び方】効果や費用などを見比べよう
ホワイトニングは、それぞれの効果や費用を事前に把握しておくことで選びやすくなります。
選び方① 予算に合わせる
ホワイトニングの費用の相場は、およそ1万5000~10万円と大きく開きがあります。オフィスホワイトニングは一回の治療だけでなく、回数を重ねる可能性があることも念頭に置いておくと良いでしょう。ホームホワイトニングは初期費用がかかりますが、一度マウスピースをつくれば、薬剤を追加購入するだけで比較的長く使用できます。
どちらもメリットとデメリットがありますが、いずれも歯を白くするゴールは一緒です。歯科医院で費用や予算を相談して、納得のいく治療方法を選択してください。
ホワイトニングの種類 |
費用相場 |
ポイントや注意点 |
オフィスホワイトニング |
1万5000~6万円 |
通うたびに費用がかかる |
ホームホワイトニング |
3万~5万円 |
初期費用と追加の薬剤費用がかかる |
オフィスとホームの併用 |
5万~10万円 |
料金が高額になる傾向がある |
選び方② 効果と持続期間
一般的に、即効性を求める方にはオフィスホワイトニング、持続期間の長さを求める方にはホームホワイトニングがオススメです。どちらのメリットも得たい方は、費用はかさみますが併用しての治療を検討すると良いでしょう。
なお、治療する前の歯の色や日頃のケアの仕方などによって、効果の持続期間には個人差があります。
選び方③ 治療期間
治療期間や回数は、どのくらいの白さを求めるかや元の歯の色などで変わります。自分に必要な治療期間や回数は歯科医院の事前カウンセリングで詳しくわかるので、まずは相談を。以下の表は、一般的な基準として参考にしてください。
ホワイトニングの種類 |
施術時間 |
効果を感じるまで |
通院回数の目安 |
オフィスホワイトニング |
約1時間/回 |
即日 |
週1回×3回 |
ホームホワイトニング |
約2時間/回 |
約2週間 |
2~3回 |
【歯科医院選びのポイント】ホワイトニング費用の見極め方
ホワイトニング費用は、歯科医院や治療内容によって異なります。料金設定のポイントやホワイトニング以外でかかる料金など、ホワイトニングの費用にフォーカスして見ていきましょう。
自由診療のため料金設定にばらつきがある
ホワイトニングは、公的医療保険が適用されない自由診療です。それぞれの歯科医院が独自に料金を設定し、患者が治療費用の全額である10割を負担します。
同じ治療方法でも歯科医院によって料金が異なるため、費用にもばらつきがあると考えておく必要があります。
ポイント① 治療本数の単位
治療できる歯の本数や、施術範囲にも注目してください。特にオフィスホワイトニングは、レーザーが届く範囲の歯に治療を施します。一般的には、上下あわせて12~16本への施術が多いです。一方、ホームホワイトニングはすべての歯が治療の対象となります。
治療できる歯の本数と料金設定は、歯科医院によって異なります。治療の本数が同じでも費用が変わるので、歯科医院を選ぶ際にチェックしてください。
ホワイトニングの種類 |
治療できる歯の本数の目安 |
オフィスホワイトニング |
12~16本(レーザーが届く範囲) |
ホームホワイトニング |
すべての歯 |
ポイント② オプション料金の有無
ホワイトニング前のクリーニング費用や、歯のコーティング費用などが基本料金に含まれているかにも注目を。ホワイトニングは、一般的にプラーク(細菌のかたまり)や歯石をクリーニングしたうえで行なうことが多いです。
施術後には、歯の着色汚れを防ぐためにコーティングを施す歯科医院も見受けられます。ホワイトニング以外の治療が料金に含まれるかは、歯科医院によって異なります。料金を見るときはオプション面にも着目し、総額でいくらかかるかチェックしておきましょう。
ポイント③ 薬剤やレーザー照射の追加費用
薬剤やレーザーの追加は、プラスで費用がかかるケースが多く見受けられます。薬剤やレーザー照射の回数は、求める白さによって変わるものです。一般的には10分×レーザー3回といったように、あらかじめ回数が設定されています。
既定の回数で希望する白さに届かなければ、追加の施術が必要です。こちらも歯科医院によって異なるので、追加費用を確認しておくのがオススメです。
ポイント④ むし歯や歯周病の治療費用
むし歯や歯ぐきの腫れなどがある方は、ホワイトニング前に治療が必要となる場合があります。ホワイトニング以外の治療は、一般的にホワイトニングの料金に含まれません。
心配な症状がある方は、ホワイトニングを受ける前にチェックしてもらうのがオススメです。ホワイトニングを検討していることを歯科医院に伝えて、アドバイスを受けましょう。
ポイント⑤ メインテナンス費用
ホワイトニングをしても、時間の経過とともにだんだんと白さは薄れていきます。また、どんなにキレイにしているつもりでも、正しく歯みがきできていなければ着色汚れやプラーク(細菌のかたまり)は少なからず蓄積するものです。
歯の白さをキープするためには、その後のメインテナンスにかかる費用も想定しておく必要があります。また、定期的にホワイトニングを受けようと考えている方は、その費用も踏まえて考えておきましょう。
セルフでもホワイトニングできる? 費用を抑える方法と注意点
ホワイトニングは、オフィスとホームのどちらも歯科医院を通して受ける治療です。そのため、「市販のホワイトニングアイテムの効果は?」「インターネットでホワイトニングの薬剤が売られているのはどうして?」と気になる方も多いかもしれません。
ここでは、歯科医院の専用器具を使わずにセルフケアできるのかを解説します。正しい知識でホワイトニングに臨めるよう、ぜひチェックしてください。
セルフでできるのは歯の掃除
ホワイトニングは歯科医院でできる施術で、同じ薬剤を使って自分で行なうことはできません。セルフでできるケアは、歯の掃除だけとなります。
具体的には、正しい歯みがきや歯間ケア、着色汚れの除去、むし歯や歯周病による歯の変色の予防です。着色汚れを落としたり付かないようにするだけでも美しい歯の色をキープできます。ホワイトニングで費用がかさまないよう、日頃からこまめにケアを心掛けてください。
市販のケアアイテムを使う
ホワイトニングで使用される成分(ポリリン酸やメタリン酸)は、市販の歯みがき粉やマウスウォッシュにも配合されています。ただし、配合量が異なるものです。
市販のアイテムでよく見かけるホワイトニング効果は、漂白はできませんが着色汚れを分解してキレイにします。
安価なアイテムは注意
ホワイトニングは、あくまでも歯科医院を通してのみできる治療です。個人で買えるアイテムの中には、違法とされるものもあります。
費用を安く抑えようとして手に取る方がいますが、安全性が保障されていないものもあるようです。強い薬剤で歯や歯ぐきを傷める可能性があるため、ご注意ください。
ホワイトニングを検討する場合には個人で判断せず、費用面や治療内容を含めて、まずは歯科医院に相談を。
治療内容や費用を見比べて自分に合うホワイトニングを見つけよう
ホワイトニングの費用相場は、およそ1万5000~10万円ほどです。オフィスホワイトニングは1回1回の治療費用、ホームホワイトニングは初期費用としてまとめて料金がかかります。求める歯の白さや元の歯の色などでも治療回数が違い、費用にも影響するのです。
また自由診療のため、歯科医院によって料金設定や治療内容が異なります。まずは近くの歯科医院に相談して、ホワイトニング費用を算出してもらうのが確実です。自分に合うホワイトニングで、清潔感のある美しい歯を目指しましょう。
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。