歯ブラシの正しい保管方法をチェック! 間違った取り扱い方は歯ブラシの寿命を縮める
歯ブラシを交換する目安は1ヶ月です。しかし1ヶ月も経たないうちに歯ブラシが劣化してしまう場合は、使い方や保管方法が間違っている可能性があります。歯ブラシの劣化を早めるNGな使用・保管方法を紹介するので、すぐに歯ブラシが寿命を迎えてしまう方はぜひ参考にしてください。
歯ブラシの正しい取り扱い方・保管方法
まず歯ブラシの正しい取り扱い方と保管について解説します。2つのポイントをぜひ心がけてみてください。
① 洗うときは毛にしっかり流水を当てる
歯ブラシのヘッドの向きを変えつつ、さまざまな方向から毛に直接流水が当たるようにして汚れを洗い流します。また、食べ物を取るときには爪楊枝などを使用しましょう。
指で少し毛を動かしながら洗い流したい場合は、指で毛に水が当たるのを遮らないように注意が必要です。毛に水がきちんと当たるようにして、やさしく洗い流してください。
② 風通しのよいところで乾かす
ご自宅や会社での保管の際には、風通しの良い乾燥しやすい環境でブラシを立てておきます。家族の歯ブラシを保管する際は、衛生面を考慮して歯ブラシの毛先同士が触れないように注意してください。
こんな使い方・保管方法が歯ブラシの寿命を縮める!
歯ブラシが劣化する原因は、主に3つ考えられます。次に述べるポイントをチェックしてみてください。
① 歯みがきの力加減が強すぎる
歯ブラシの毛先がすぐに広がってしまう方は、歯みがきの際に力を入れすぎている可能性があります。力を入れすぎることで歯ブラシの毛が押しつぶされ、毛先がすぐに広がってしまうのです。
歯みがきの力加減が強すぎるデメリットは、歯ブラシの寿命を縮めるだけではありません。そもそも歯ブラシの毛先が歯にあたらないので、プラーク(細菌のかたまり)が落とせないのです。また力を込めたブラッシングを続けると、歯に傷がつき知覚過敏の原因になったり、歯ぐきに傷がつき歯ぐきが下がったりするなどのリスクも。軽い力で磨くよう心がけましょう。
適切な力加減がわからない方は、歯科医院でブラッシング指導を受ける選択肢もあります。不安な場合は、かかりつけの歯科医院へ相談してください。
② 歯みがきの後、歯ブラシを軽く水で流すしかしない
使い終わった歯ブラシを水でサッと濡らす程度のお手入れだけだと、歯ブラシの寿命が短くなる原因に。歯ブラシの汚れをしっかり洗い流さないと、雑菌が繁殖しやすくなるのです。
とはいえ、汚れを落とすために指でゴシゴシこすったり、毛の間に詰まった食べ物を取ろうと無理やり開いて取るのも、歯ブラシの毛先が広がりやすくなるため逆効果です。
③ 乾燥しにくい環境で保管している
歯ブラシを洗った後に乾燥しにくい環境で保管していると、歯ブラシの劣化が進みやすくなります。ただし外出先などでは、すぐに歯ブラシをケースに入れなければいけないこともあるのではないでしょうか。そんなときには、清潔なティッシュやタオルなどで軽く水気を拭き取ってから保管するのがオススメです。
歯ブラシを正しく使用・保管して、効果的なケアを!
プラーク(細菌のかたまり)をしっかり落とすためには、歯ブラシを正しく使用・保管して必要以上の劣化を防ぐことも欠かせません。歯ブラシの劣化が早い方は今回の記事を参考に、歯ブラシの取り扱い方をぜひ見直してみてください。
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。