大人の歯・子どもの歯はそれぞれ何本ある? 生える順番についても解説
大人の歯や子どもの歯は何本あるかご存じですか? 今回は永久歯と乳歯の本数について解説します。加えて生える順番・歯の種類も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
大人の歯(永久歯)は28本
大人の歯は28本、親知らずを含めると32本あります。最近では成人でも親知らずが生えない方もいるので、大人の歯は全部で28〜32本が一般的です。
大人の歯に生え変わる順番
乳歯が大人の歯に生え変わり始めるのは、6歳頃からです。最初に下の前歯が抜け、それと同時期に6歳臼歯と呼ばれる1番目の大臼歯が生えてきます。7歳頃には上の前歯が抜けて、その後は14歳頃までかけて奥歯へ向かって徐々に生え替わりが進んでいきます。
12歳頃には、6歳臼歯の奥に12歳臼歯と呼ばれる2番目の大臼歯が生えるのが一般的です。親知らずは子どものうちに生えることもありますが、成人してから生えてくることも珍しくありません。切歯や犬歯、小臼歯が永久歯に生え替わり12歳臼歯が生えてきたら、ひとまず乳歯から永久歯への移行は完了したと考えて良いでしょう。
大人の歯の種類と本数
28〜32本の永久歯は、形や役割ごとに切歯・犬歯・臼歯の3種類へ分類されます。ここからは歯の種類別に何本あるのかを解説するので、ぜひ参考にしてください。
切歯:8本
切歯とは前歯のことで、食べ物を噛み切る役割を持つ歯です。永久歯の切歯と乳歯の切歯の本数は変わらず、下の歯4本、上の歯4本の合計8本あります。
犬歯:4本
犬歯とは前歯と奥歯の間に位置し、中心から数えて3番目にある歯のこと。先端のとがった形が特徴です。犬歯はほかの歯と比べて根っこが長いため、頑丈で年を重ねても抜けにくい歯であるといわれています。
犬歯の本数は上の歯2本、下の歯2本の合計4本です。噛み合わせを支える役割があるため、本数は少ないけれどとても大切な歯です。犬歯が抜けてしまうとあごが不安定になりやすくなるので、むし歯や歯周病などによって失わないよう注意しましょう。
臼歯:20本
臼歯とは、犬歯よりも奥に並ぶ奥歯のことです。溝があり丸っこいのが特徴です。臼歯は食べ物をすりつぶす役割を持つほか、噛み合わせを安定させる働きもあります。
乳歯の頃は乳臼歯と呼ばれ、本数は上の歯4本、下の歯4本の合計8本です。永久歯になると、臼歯は小臼歯と大臼歯に分かれ、左右に4本ずつ生えてきます。親知らずを含めると5本です。
つまり、大人の臼歯は親知らずを含めると合計20本あるのです。
ちなみに成人になっても親知らずが生えてこないケースには、欠損していて歯自体が存在しない場合と、歯ぐきの中に完全に埋まっている場合があります。歯科医院でレントゲン写真を撮影すると親知らずが埋まっているかどうかがわかるので、気になる方は歯科医院で確認してもらいましょう。
子どもの歯(乳歯)は20本
子どもの歯は上下それぞれ10本ずつ、合計20本あります。乳歯は生後6ヶ月頃から生え始め、3歳頃に生えそろうのが一般的です。
子どもの歯が生える順番
乳歯は、まず前歯(乳切歯)から生えてきます。下の歯から上の歯の順番で生えるのが一般的です。中央の2本が生えた後に両隣の2本が生え、1歳頃には上下4本ずつ合計8本の前歯が生えそろいます。
1歳半頃には、奥歯(乳臼歯)が手前から奥の順番で生えてきます。奥歯と前歯の間にある歯(乳犬歯)は、前歯に近いほうの奥歯が上下左右に各1本ずつ生えた後に生えてくるのが一般的です。
ただし、これらはあくまで目安です。子どもの成長には個人差があるので、このとおりでなくても心配はありません。もし気になる場合は、歯科医院に相談してみてください。
歯の本数・生える順番を意識して、セルフケアの参考にしよう!
歯を健康な状態でキープするには、毎日のセルフケアと定期的に歯科医院へ通いメインテナンスを受けることが重要です。今後歯をなくしてしまったり口の健康を損なうことがないよう、「口と健康コラム」を参考にしっかりケアしましょう!
Supervisor監修者
株式会社オーラルケア 歯科衛生士
スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。
商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。