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赤ちゃんの歯みがきはいつから始める? 慣れる方法や磨き方など、よくある疑問にお答え!

赤ちゃんの歯みがきはいつから始める? 慣れる方法や磨き方など、よくある疑問にお答え!

赤ちゃんの歯が生えてきたけれど、いつから歯みがきを始めれば良いのかわからない。磨き方を知りたい。そんな方が多いのではないでしょうか? 今回は赤ちゃんに歯ブラシや歯みがき粉をいつから使うべきか、そして歯みがきのやり方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

更新日: 2023.07.26 口のお悩み解決事典

赤ちゃんの歯みがきはいつから始める?時期に関するQ&A

赤ちゃんの歯みがきに関して「いつから始めたら良いの?」「歯みがき粉が使えるのはいつから?」などの疑問を抱いている方は多いはず。ここからは、赤ちゃんの歯みがきに関する「いつから?」という疑問に答えます。

前歯の生え始めを目安にガーゼ磨きを開始

ガーゼ磨きを始めるのは、赤ちゃんの前歯が生え始めた頃が目安です。乳歯の最初の1本が生えてきたタイミングから、ガーゼ磨きを始めましょう。

多くの場合、赤ちゃんの乳歯は下の前歯から上の前歯の順番で2本ずつ生えてきます。生え始める時期には個人差がありますが、生後6〜9ヶ月の頃に最初の乳歯が生え始める赤ちゃんが多いようです。

生後6〜9ヶ月頃というと、離乳食が始まっている時期。赤ちゃんとご両親のストレスにならない程度に、離乳食後のガーゼ磨きを始められると良いですね。

歯ブラシで磨くのは上の前歯が生えてきたら

歯ブラシを使った歯みがきは、赤ちゃんの上の前歯が生えてきたタイミングが開始の目安。一般的には下の前歯が2本生えた後に上の前歯が生えてくるので、下の前歯でガーゼ磨きに慣れさせておくと歯ブラシを抵抗なく受け入れてもらいやすいです。

歯ブラシデビューをしたての頃は、大人の指にはめて使うシリコン製の歯ブラシで磨いてあげると、ガーゼ磨きのような感覚で磨けてやりやすいですよ。指にはめるタイプの歯ブラシに慣れてきたら、通常の形の仕上げ磨き用歯ブラシを使いましょう。

歯みがき粉はガーゼ磨きの頃からスタートしても大丈夫

歯みがき粉は、赤ちゃん用のものであればガーゼ磨きの頃からつけても構いません。ただし、赤ちゃんはうがいができないので「うがい不要」や「拭き取り不要」などと明記された歯みがき粉を少量使用する程度にします。

赤ちゃんが歯みがき粉を飲み込むことが不安な場合は、無理につけなくてもOKです。ぶくぶくうがいができるようになる2〜3歳頃を目安に、歯みがき粉を使い始めると良いでしょう。

赤ちゃんの歯みがきの方法

赤ちゃんの歯みがきのやり方は、月齢や歯の生え具合に応じて変化します。ここでは、ガーゼ磨きのやり方と歯ブラシを使った歯みがきの方法をお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

ガーゼ磨きの方法

赤ちゃんの歯みがきは、ガーゼ磨きから始めるのがオススメです。軽く湿らせた清潔なガーゼを指に巻き付け、赤ちゃんの歯や歯ぐきに付いた汚れをやさしく拭い取るように磨きます。

使用するガーゼは、使い捨てのものを使っても、洗濯できるハンカチタイプのものを使ってもOK。歯だけでなく、歯が生えていない歯ぐきの部分もマッサージするようにやさしく拭ってあげると、口の中のケアに慣れるきっかけになりオススメです。

歯ブラシを使って磨く方法

ガーゼ磨きに慣れてきたら、歯ブラシを使った歯みがきに挑戦! 歯ブラシには赤ちゃんが自分で使う用のゴム製のものと、大人が使用する仕上げ磨き用のものがあります。赤ちゃん用と仕上げ磨き用の2本を準備してやってみてくださいね。

赤ちゃんがまだ歯ブラシを握れない時期

しっかり磨こうとするより、まずは赤ちゃんに歯ブラシに慣れてもらうことを気にかけていきましょう。歯ブラシを口に含ませたり、歯にちょんちょんと当ててみたり。歯ブラシが口に入ることへの抵抗感がなくなるような関わり方を心がけましょう。

赤ちゃんが自分で歯ブラシを握れるようになったら

歯ブラシを口の中に入れて舐めたり噛んだりする動作が歯みがきの練習になるので、赤ちゃん用の歯ブラシを持たせて遊ばせます。もちろんまだ上手に磨けないので、仕上げ磨きでしっかりケアしてあげてください。

赤ちゃんの歯ブラシは、喉の奥に入らないようストッパーがついているアイテムがほとんどです。しかし、ふとした拍子に思わぬ事故につながることも考えられるので、歯ブラシを持たせているときは赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

大人が行なう仕上げ磨きの方法

大人が仕上げ磨きをする際は、赤ちゃんを横抱きにした状態で行ないます。利き手と反対側の手で赤ちゃんの頭を支えながら、赤ちゃんが楽な姿勢で歯みがきをしましょう。

赤ちゃんは上の前歯がむし歯になりやすい傾向にあります。歯が生えてきたら、プラーク(細菌のかたまり)を取り除いてキレイな歯をキープしてあげることが大切です。歯ブラシは、赤ちゃんの口に合わせたヘッドのものを選ぶと磨きやすくなります。

赤ちゃんの歯みがきは1日何回?

赤ちゃんの歯みがきは1日に何回するべきなのでしょうか? ここからは、赤ちゃんの歯みがきをするタイミングについてお伝えします。

まずは寝る前の1回

赤ちゃんが歯みがきに慣れるまでは、寝る前だけ歯みがきをすればOKです。就寝前の歯みがきはむし歯予防においてとても大切なので、赤ちゃんの歯が生えたら毎日欠かさず行なうようにしましょう。

食後に歯みがきをしないことが気になる場合は、離乳食を食べさせた後にお茶を飲ませれば、ある程度汚れを洗い流せます。

慣れてきたら食後も磨く

寝る前の歯みがきを続けるうちに赤ちゃんが歯を磨くことに慣れてきたら、離乳食を食べた後にも歯みがきをするのがオススメです。

しかし、赤ちゃんやママとパパのストレスになるようであれば、無理に毎食後磨かなくても大丈夫。就寝前に磨けていればひとまずOKと考え、ゆっくりと進めましょう。

赤ちゃんの成長にあわせたやり方で歯を磨いていこう

今回は、赤ちゃんの歯みがきを始める時期と磨き方について解説しました。

ついつい「しっかり磨かなきゃ!」と必死になってしまいがちですが、赤ちゃんが歯みがきを嫌いにならないよう、焦らずゆっくりと進めてくださいね。赤ちゃんの頃から歯みがきをする習慣をつけ、口の中の健康を守りましょう。

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

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