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噛む回数を増やす方法ってある? ちょっとの工夫でしっかり噛める毎日へ

噛む回数を増やす方法ってある? ちょっとの工夫でしっかり噛める毎日へ

やわらかいものや食べるのに時間のかからない食事が増え、噛む回数が大きく減少している現代人。しかしよく知られているように、噛むことは私たちの体にとても大きな影響を与えています。そこで今回は、噛む回数を増やす方法を紹介。ぜひ毎日の習慣にしてみてください。

更新日: 2023.07.26 口から始める健康づくり

噛む回数を増やす6つの方法

よく噛んで食べる習慣がない方にとって、噛む回数を増やすのはなかなか難しいかもしれません。次の6つの方法を参考に、少しずつ噛む回数を増やしてみてくださいね。

① 噛みごたえのある食材を選ぶ

噛む回数を増やすには、噛みごたえのある食材を選ぶのがコツです。大きめに切った食材や、しっかり噛む必要のある食材を積極的に料理に取り入れると、自然と噛む回数を増やせます。しっかり噛む必要のある食材をいくつか挙げたので、参考にしてください。

しっかり噛む必要のある食材の例
  • ごぼう
  • 切り干し大根
  • きのこ
  • こんにゃく
  • タコ
  • ナッツ
  • 雑穀ごはん

食材の調理法についても工夫しましょう。噛みごたえを残すために、煮る時間を短くしたり、調理方法を焼く・炒めるに変えてみたり、生で食べられる野菜は加熱せずに調理したりなどが大切です。

噛む回数を増やすオススメの料理もいくつか紹介します。献立に迷ったときには、ぜひこれらの中から食事を選んでみましょう。

噛む回数を増やすオススメの料理
  • 生野菜サラダ(ナッツをトッピング)
  • 切り干し大根の炒め物
  • きんぴらごぼう
  • こんにゃくステーキ
  • きのこ汁
  • タコの唐揚げ
  • 豚肉の野菜巻き

② 「ながら食べ」をしない

テレビやスマホを見ながら食べる「ながら食べ」は、噛むことから意識が逸れてしまうため、咀嚼回数を少なくする原因のひとつになります。噛むことや食事を味わうことに意識を向けるためにも「ながら食べ」は避けてください。

特に朝は、新聞やニュース番組が気になる方も多いと思います。朝ごはんの「ながら食べ」を防ぐためには少しだけ早く起きて、朝ごはんを食べる前後にニュースを確認できる時間をつくるのもオススメです。

③ ひと口を小さくする

噛む回数を増やすためには、ひと口を小さくするのも効果的です。口いっぱいに食べ物を入れるほうが噛む回数を増やせると思うかもしれませんが、実は逆! うまく噛めず、少ない咀嚼回数で飲み込んでしまうこともあるのです。

その点ひと口を小さくすると、噛みやすくなって口に料理を運ぶ回数が増えるため、自然と噛む回数も増えます。ひと口を小さくするだけで噛む回数が増えるこのやり方は、食事で取り入れやすい方法ではないでしょうか。

スプーンで食べる料理の場合は、いつもより一回り小さいスプーンを使うのもオススメです。一回で口に運べる量が少なくなる分、時間をかけて食事ができるため、短時間で食べ終えてしまいがちな方にぴったりですよ。

④ 口に食べ物があるときに水分を摂らない

口の中に食べ物が入っているときに水分を摂ると、たとえあまり咀嚼していなくても流しこめてしまいます。そのうえしっかり咀嚼されていないため、消化に時間がかかり胃に負担がかかる原因にも。口に食べ物があるときには、できるだけ水分を摂らないように気をつけることが大切です。

⑤ 料理は出汁を楽しめる味付けにする

噛む回数を増やしたいときには、出汁を楽しめる料理にするのもひとつの方法です。濃い味つけの料理は口に入った瞬間に味を感じられるため、少ない咀嚼回数で満足して飲み込んでしまいがちに。

一方、食材そのものの風味や出汁の味わいを楽しめるようにすると、料理をしっかり味わおうと噛む回数が増える傾向にあります。日本人が旨味に敏感である特性も活かして、出汁をメインとした味つけにチャレンジしてみましょう。

⑥ ガムを取り入れる

食事以外に噛む回数を増やす方法としてオススメなのが、日常的にガムを取り入れること。ガムは噛むためにつくられている食品で、食べ物の中でも噛む回数が多いのが特徴です。ガムは一定のリズムで噛めるため、「リズム運動」によってセロトニンが分泌されやすくなります。また、口をしっかり動かすことで血流が良くなるのです。

食事の前後、どちらかで取り入れることでカロリーの消費量が増えたり、ガムを噛むことで脳が活性化し仕事の効率が上がったりと、さまざまな効果をもたらしてくれます。

ただし、砂糖や水飴などむし歯の原因になる甘味料が使われているガムの場合、噛む回数は増えてもむし歯になりやすくなってしまう可能性が。ガムを取り入れるときには、むし歯の原因にならない甘味料や「キシリトール」が入っているものを選ぶようにするのがポイントです。

楽しみながら美味しく食べる! 噛んで味わう! を意識しよう

噛む回数が増えると唾液の分泌が増えて消化を助けたり、眼精疲労が解消されたりとさまざまなメリットがあります。

噛みごたえのある食材を選んだり、食事の時間をゆっくり取ったりして、噛む回数を少しずつ増やしましょう。さっそく今日の食事から、しっかり噛んで味わって食べてみてはいかがでしょうか?

Supervisor監修者

株式会社オーラルケア 歯科衛生士


株式会社オーラルケア 歯科衛生士

スウェーデンで確立された、予防歯科の考え方と実践方法を熟知している“予防のエキスパート”。エビデンスに基づいた歯を守る方法とその重要性について、幅広く情報発信を行なっています。歯科医療従事者、企業・団体、一般生活者に向けて、セミナーや教育活動を展開中です。

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